阪神・高橋遥人 圧倒1回2K!出た148キロ!中4日左肩不安なし

 「ウエスタン、阪神2-3ソフトバンク」(8日、鳴尾浜球場)

 1軍復帰へまた一歩前進だ。左肩コンディション不良からの復活を目指す阪神の高橋遥人投手(24)が8日、ウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)に登板。2試合連続で1回を無失点に抑え、順調な回復ぶりをアピールした。直球の最速は148キロと前回から4キロ上がり、着実にステップアップしている。

 左腕の投じた白球は、捕手の構えたミットへ糸を引くように吸い込まれた。左肩コンディション不良から復活を目指す高橋が圧巻の投球を披露。中村晃を3球三振に斬るなど、1回無安打無失点の2奪三振。それでも何ひとつ表情を変えず、小走りでベンチへ戻った。

 「しっかりストレートは狙ったところにいった」。九回からマウンドに上がり、先頭の佐藤を見逃し三振に斬り、続く川瀬は左飛に打ち取った。最後は1軍経験豊富な中村晃に手を出させず見逃し三振。決め球は全て精度抜群だった直球。この日の最速は148キロと前回登板より4キロアップした。

 3日の中日戦では1回をわずか9球で無失点。その時以来となる復帰後2度目の登板で投じたのは12球。前回、変化球はカットボールを2球だけだったが、この日はカーブなど3球種を5球投じるなど着実に前進している。

 「カットボール、ツーシームとかも1、2球しか投げてないですけど、ある程度は構えたところにいった」と変化球への手応えも口にした。

 平田2軍監督は「完璧だな。今日は落ち着いてスピードといい、コントロールといい、申し分ないわな」と高評価。「1イニングを2回投げたから、次は2、3回投げるんじゃない」と次回登板はイニング数を延ばすことを示唆した。

 1軍は開幕ダッシュに失敗して4勝10敗と最下位に沈む。期待筆頭株の高橋に一日も早く1軍に昇格してほしい思いは強いが、焦りは禁物。福原投手コーチは「良かったということは聞いていますが、まだこれからの状況も踏まえてという感じですね」と慎重に昇格時期を探っていく考えを示した。

 「1イニングを投げられて段階を踏んできているので、次もしっかり投げられれば」と次を見据えた左腕。もちろんここは通過点。一歩ずつ一歩ずつ、1軍の舞台へ近づいていく。

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