阪神・高橋、光の9球 101日ぶり登板で1回0封 左肩OK!根尾&石川昂斬り
「ウエスタン、中日2(降雨コールド)2阪神」(3日、ナゴヤ球場)
左肩コンディション不良から完全復活を目指す阪神・高橋遥人投手(24)が3日、ウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰登板し、1回1安打無失点。3月24日の練習試合・DeNA戦(横浜)以来、101日ぶりの登板で光を見せた。最速は144キロだったが、カットボールの精度に手応えを示し、納得の表情を浮かべていた。
大粒の雨が降る中で1イニングを投げ抜き、高橋がホッと息をついた。101日ぶりに立ったマウンドで1回無失点、わずか9球で3アウトを刻んだ。「足元は悪かったですが、1イニング投げ切れたんでよかったかなと思います」とその表情には充実感がにじむ。
六回からマウンドへ。先頭岡林の初球にこの日最速の144キロが出たが、打者の胸元に抜けた。その後、左前打を浴びるも、高橋は続く竜のドラ1コンビを簡単に料理する。
3番・根尾には133キロのカットボールを決め球に使い、二ゴロ併殺打。4番・石川昂には直球で中飛と、難なく流れを断ち切った。石川昂にも1球投じたカットボールの精度について「しっかり二つともコースに投げ切れたんでよかったと」と自信をうかがわせた。
香田2軍投手コーチは「内容的にはまだまだあんなもんじゃないと見てしまうけど(悪天候で)投げられたのは収穫じゃないですか」と言及。不安視された左肩の状態も良好で次戦は予定通りイニングを伸ばす見通しだ。
100%目指す
悪天候でも投げられたことが一番だ。「今日投げられなかったら…と思っていました。じゃないと次に進めないんで」。先発で1軍戦線に復帰したいとの思いは強い。100%の状態に仕上げ、苦しむチームを必ず救う。