阪神 北條VS木浪 遊撃争いバッチバチ!互角のアピール合戦!
「阪神紅白戦、白組2-4紅組」(31日、甲子園球場)
開幕ショート争いは、先が読めない展開になってきた。阪神は5月31日、甲子園で紅白戦を行い、紅組・北條史也内野手(25)が先制適時打を含む2安打を放つと、白組・木浪聖也内野手(25)も適時打でアピール。ともにライバル心を口にし、競争を制する心意気を示した。
互いに一歩も譲らない。同い年の2人が1つのイスを巡って火花を散らした。北條が2度快音を響かせれば、白組・木浪もしぶとい打撃で応戦。矢野監督はアピール合戦にうれしい悲鳴を上げた。
「北條、木浪のショート争っている2人は、すごく凡打もいいスイングしていましたし、いいライバル争いができているかなという感じですね」
北條が先手を打った。二回1死一、二塁で、1ボールから岩貞の143キロを捉えて先制の右前適時打。一塁上でガッツポーズを決めた。
木浪もすぐに巻き返した。直後の二回2死二塁だった。カウント2-2からの7球目。能見のスライダーを捉え、ライナーではじき返す右前適時打を放った。
刺激を受けたように、最後は北條が差を付けにいった。五回無死、1ボールから斎藤の152キロに力負けせずに中前打。初球は体付近への152キロにのけぞっていたが、その直後に踏み込んで打ち返す根性を見せた。
2人は5月29日の紅白戦初戦でも、ともに遊撃で先発して1安打を放った。現状ではほぼ互角。だからこそ、互いを意識する。2日から始まる練習試合12試合にかける思いは強い。
木浪は「やはり、北條より結果を残さないと試合に出られないので、そのためにさまざまな準備を大切にしていきたいです」と対抗心をむき出しにした。
北條も強気だ。「結果を残すことが全てですし、信頼してもらえるようにアピールしないといけないので、競争という部分は意識を持ってやっています。結果を出して、開幕スタメンを勝ち取るだけです」と力を込めた。
開幕ショートの座は植田らも狙っている激戦区。競争を勝ち抜いた者が6月19日、東京ドームに立つ。