阪神外国人列伝 76年に入団、赤鬼ブリーデンとラインバックの“江川撃ち”

阪神・ラインバック(左)とブリーデン=1976年4月19日
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 阪神は2020年、球団史上最多となる外国人選手8人体制でV奪回に挑む。球団創設85周年のメモリアルイヤー。かつてタテジマのユニホームに袖を通した助っ人を年度別で振り返る。1976年はブリーデンとラインバックが加入した。

 ブリーデンは入団時に「サダハル・オーを知っている。タイガースのタブチの名前はロスで聞いた。ホームランのタイトルを獲った捕手だろう。オレという選手はね、うまいものを食べて、よく寝て一生懸命プレーする。25本塁打以上を期待してる?その数字ならイージーだよ」と意気込みを語った。

 その言葉通りアーチを量産する。5月には1カ月の間に5球団から1試合2本塁打(2日巨人、5日広島、9日中日、15日大洋、22日ヤクルト)を放つ離れ業をやってのけた。来日1年目は123試合で打率・261、40本塁打、92打点。本塁打数は田淵(39本)、掛布(27本)を抑え、チームトップだった。

 翌77年には3本の満塁弾を記録。78年に膝の故障のためシーズン途中退団したが、印象と記録に残る本塁打で「赤鬼」の愛称と共に球団史に名を刻んだ。

 ラインバックは「100%ハッスルしていい野球をしたい。三振が少なく、盗塁は昨年10回やって全部成功した。早くチームに溶け込みたい」と気合十分で来日。こちらも1年目から期待通りの働きを見せた。118試合で打率・300、22本塁打、91打点。9月19日の広島戦では1番中村勝、2番掛布、3番ラインバック、4番田淵が4者連続本塁打。アベレージヒッターで、在籍5年間で打率3割以上を3度、通算打率・296を残した。

 そしてハイライトはあの一発。4年目の79年6月2日、因縁の江川卓のデビュー戦(後楽園)で決勝の逆転3ランを放った。3打席まで三振、右飛、三振と凡退していたが、2-3の七回2死一、二塁、真ん中高めの直球を右翼席に運んだ。翌日の本紙は「見たか!猛虎の意地 R砲逆転3ラン」と1面トップで留飲を下げた。

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