阪神ドラ1西純「今度は自分が支えていきたい」3年前父他界…母のサポートに感謝

 お母さん、いつもありがとう。阪神のドラフト1位・西純矢投手(18)=創志学園=が10日、鳴尾浜での自主練習後に球団広報を通した取材に対応。プロ野球選手となってから初めての「母の日」を迎え、母・美江さんへの感謝を語った。2017年に父・雅和さんがこの世を去った後も献身的に支えてくれた母。プロで活躍し「支えていきたい」と決意を新たにした。

 プロ野球選手となった息子から母へ-。感謝を伝える特別な日。西純が真っ先に思い返した記憶は、高校時代、広島から岡山までいつも応援に駆けつけてくれた母・美江さんの姿だった。

 「練習試合や公式戦の時、片道2時間半もかけて試合を見にきてくれたりして、すごくありがたみを感じていました」

 17年10月11日に父・雅和さんが脳幹出血により45歳で他界。最愛の父との別れを経験したが、美江さんは西純の一番の応援者であり続けた。高校野球引退後は寮生活を終えた西純と岡山で生活し、プロ入りまでの期間の栄養面をサポートしてくれた。

 阪神入団後は兵庫県内の虎風荘での寮生活となり、母の住む広島とさらに距離が離れることになったが、「高校生の時から寮生活を始めて、母親への感謝の気持ちは常日頃から持っています」と思いは変わらない。

 プロ野球選手として迎えた最初の「母の日」。実は初めてプレゼントを贈ろうと計画していたという。ただ、コロナ禍で不要不急の外出が困難となったため、当日には贈れなかった。「母の日にプレゼントを贈ることはできないですが、また買い物に行くことができるようになったらプレゼントをしたい」と約束している。

 現在はレベルアップを目指して鳴尾浜で自主練習に励み、この日はウエートトレで汗を流した。制球力、球質の向上を視野にフォームを入念に確認しており、「リリースの時に左足にしっかりと乗せて投げること」を意識し、最善の形を探っている。

 活躍して母を支えることが西純の理想だ。「父が亡くなって、お母さんは大変だったと思う。今度は自分がお母さんを助けるというか、支えていきたい」。頑張れる理由が明確にある。

 球団公式YouTubeでも感謝を伝えた。「お母さん、いつもありがとう。これからもよろしくお願いします」-。母への感謝を胸に、プロの舞台で必死に戦っていく。

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