阪神・マルテ、甲子園屋外フリー解禁で即一発「素直に楽しくスイングできた」

 阪神のジェフリー・マルテ内野手(28)が19日、甲子園での自主練習で解禁された屋外フリー打撃を行い、左翼席へ“聖地1号”をたたき込んだ。参加した野手16人の先陣を切り、いきなり初球をスタンドまで運び、笑顔でガッツポーズを作った助っ人。今年、甲子園で行われたオープン戦3試合ではノーアーチに終わった猛虎打線。いつか必ず来る“本番”でも頼むで!

 誰もいない甲子園のスタンドに、何度も心地よい打球音が響いた。新型コロナウイルスの影響により、チームの活動が停止した3月27日から一度も奏でられることがなかった音-。この日から再開された屋外フリー打撃。その号砲を鳴らしたのはマルテだった。

 参加した野手16人の先陣を切ってバッターボックスに立った背番号31。そのファーストスイングだった。力強く振り出したバットで捉えた打球は左翼席へ一直線。ボールがスタンドに直撃する乾いた音が響くと、マルテは思わず笑みを浮かべ、両手を挙げてガッツポーズを作った。

 その後も16スイングで計3本のアーチを描き「久しぶりに甲子園のグラウンドで打つことができて、短い時間だったけど素直に楽しくスイングができたよ」と充実感をにじませたマルテ。藤浪ら3選手が新型コロナウイルスに感染して以降、チームは一切の活動を停止した。

 15日に自主練習が再開されるまでは、兵庫県内で自宅待機を余儀なくされていた助っ人。異国の地で、野球ができなくてもできない環境。もどかしさを覚えても決して不思議ではない。

 だからこそ「今できる自分のスイングができたと思う。とにかく楽しかったね」。この「楽しかった」という言葉にこそ、マルテの率直な心境がにじみ出ていた。その表情からは純粋にボールが打てる喜びがにじみ出ていた。

 この日の自主練習には投手、野手合わせて計31人が参加。主将の糸原らもフリー打撃で快音を響かせた。今年、甲子園で行われた3試合のオープン戦ではノーアーチに終わっていた猛虎打線。いつか必ず来る開幕の日、マルテがファンの目を覚ますような一発を満員のスタンドにたたき込む。

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