振れている阪神・大山、守備でも貢献を 藤田平氏、打撃に太鼓判も守備に注文

 藤田平氏は大山の打撃に“振れている”と太鼓判
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 虎の“推しメン”を紹介する「It’s 勝笑 Time! オレが推す」評論家編。今回は藤田平氏(72)が大山悠輔内野手(25)の打撃面でのレベルアップに太鼓判を押した。3本塁打を放ったオープン戦などから“振れているスイング”に成長を感じ取った。ただし守備に対しては、これまで以上の強い意識を求めた。

  ◇  ◇

 大山は年々、打撃レベルを上げている。シーズンごとに打点の数字も上げてきているし、今年に関してもオープン戦で3本のホームランを放つなど、飛距離が出ている。

 バットが“振れている”のと“振っている”のは違うのだが、大山に関しては春季キャンプからよく“振れている”印象だ。これは、ただバットを振っているのではなく、自分のタイミングでスイングできているということ。強い下半身を作ってきたためだ。その形をシーズンでも継続して出していけるかが大切となる。

 昨季は開幕4番を務めたが、途中から外れた。阪神と巨人の4番はプレッシャーも特別。4番でなくなったことで精神的に楽になった部分があるのかもしれない。今年も開幕当初はクリーンアップではないかもしれないが、打撃の好調が続けば任されることもあるだろう。

 ただし、大山には打撃だけでなく、守備の方を大事にしてほしい。バッティングはレベルを上げているが、守備に関してはそれを感じない。

 昨季のチームは102失策。その内、大山は三塁で20失策した。まず大山は“横で捕る”プレーが目立つ。それをチームとして了承しているのか、そうでないのかは定かでない。ただ、体の正面で捕球できるものをグラブを横に出して処理しようとするプレーは雑だと言える。

 まず基本は打球に対して正面に入ること。正面に入れない打球はグラブを横に出して処理。それでも捕れそうにないものは飛び込んで捕球する、という順だ。

 基本的な練習やプレーは大事だし、それを軽んじれば年齢を重ねる度に自分を苦しめることになる。野球人生を縮めかねない重要なことでもある。大山だけに限らず全体としていえることだが秋、春のキャンプでチームの弱点に力を入れてきたか。一番、上達しやすいのは守備だ。

 好不調のあるバッティングは水物。塁を賑(にぎ)わしても得点にならないケースも多々ある。内野のリーダー的存在だった鳥谷もロッテへ移籍した。外野に抜けたと思った打球を何度も捕球してチームを助けてきた。反対に打ち取った打球をエラーすると投手の精神的負担は大きい。だからこそ、大山にはこれまで以上に守備でチームに貢献できるよう頑張ってほしい。

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