阪神ドラ2井上、パワーUP決意 「打球やばい」徳勝龍の激賞に感激

 阪神の新人選手が30日、鳴尾浜での合同自主トレを打ち上げた。ドラフト2位・井上広大外野手(18)=履正社=は、自身のパワーを絶賛してくれた幕内徳勝龍(33)のようなサクセスロードを歩む選手を目指すことを誓った。右足首捻挫の経過も良好で、早ければ第1クール中に全体メニューに合流する可能性が浮上した。

 美しい放物線を描いた打球が防球ネットに突き刺さった。3日連続でロングティーを行った井上が8本の柵越えを放ち、うち2本がネット上部を直撃した。「日を追うごとに良くなっている部分も多い。ミスショットも少なくなって、弾道も上がるようになってきた」と手応えを感じる。

 井上の持ち味はパワー。角界からも驚きの声が上がる。大相撲初場所で西前頭17枚目の幕尻から初優勝した阪神ファンの幕内徳勝龍は「打球がやばい」と井上をベタ褒め。未完の大器は新聞記事で確認し「びっくりです」と目を丸くした。

 「今までパワーのことを言われるとしたら、野球界の人や自分に関係のある人からしかなかった。違うスポーツ、相撲の徳勝龍さんから褒めていただいた。伸びしろがあるというところも言っていただき、これからも自分が頑張ろうという気持ちにもなった」

 春季キャンプは2軍で鍛錬を積む。将来の中軸候補として期待がかかるだけに「周りの人から期待されているというところも分かるので、そこは焦らずに着実に力を付けていって、パワーを見せたい」と決意した。

 昨年11月の右足首捻挫の影響で現在も一部別メニュー調整だが、この日は初めて内野ノックに参加。患部の違和感は「全然ない」とし、権田トレーナーは「キャンプ最初は別メニューになるが、初日の朝を見て、コーチ、トレーナーと判断したい」と早ければ第1クール中にも2軍本隊に合流する可能性を示唆した。

 新人合同自主トレを打ち上げたが、井上は「技術も足りていない部分がある。(打撃の)修正などを自分で考えながらやっていきたい」とした。故障の影響で出遅れたが、紆余(うよ)曲折を経て賜杯を手にした徳勝龍のように、サクセスロードを歩む。

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