今季は西勇と“無敗バッテリー”を実現する。阪神の梅野隆太郎捕手（２８）が１０日、年末に１週間、西勇が自主トレを行っているハワイに出向き、トレーニングに参加したことを明かした。

　「ウエート中心ですかね。西さんと一緒のことをずっとついてやっていました。しっかり投げられる環境だったので、肩はすでにだいぶいいと思います」。常夏の島で仕上げを進めただけではない。バッテリーでしっかりと思いを共有した。

　右腕から聞かされたのは「負けのつかない投手になっていきたい」という思いだ。昨季の西勇は前半戦３勝７敗だったが、後半戦は７勝１敗と巻き返した。今季は昨季コンビを組んだ経験を生かして、開幕から二人で勝ち星を積み上げていく。

　この日は兵庫県宝塚市立末成小学校に、大山とともにゲストティーチャーとして体育の授業にサプライズ登場し、３年生５０人と触れあった。子どもたちには夢を持つことの大切さを説いた。

　「今季は本当に優勝したいという気持ちが強い。去年は常に１試合にベストをという考えだったが、１年間を見据えて配球も考えたい。（後半戦の）本当に大事なところで勝ち星をつかめるように」。優勝という夢をつかむために、西勇と無敗街道を歩んでいく。