近本インタビュー 五輪出たい!ジンクスなんの!セ界と世界で突っ走る!
阪神・近本光司外野手(25)が3日、今年開催される東京五輪への思いや、これからの人生設計など自らの考えを熱く語った。真価の問われる2年目。ジンクス打破に向けて、タイトルホルダーが2020年シーズンに挑む。
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-新年明けましておめでとうございます。
「おめでとうございます」
-今年は東京で56年ぶりとなる五輪が7月24日に開幕する。
「正直、オリンピックの開会式に出たいと思っています。開会式でも閉会式でも、どちらでもいいんですけど、あの雰囲気は特別なものだと思っているので。野球で出られればいいですが、見に行きたいくらいです」
-これまでの五輪で印象に残っているシーンは。
「アテネで行われた2004年の体操です。正直、見ていてもどこがどうとか分からないですけど、単純に見てて『面白いな』と思いました。水泳とかバレーも見ていましたね」
-東京五輪で注目している競技は。
「テニスを見たいですね」
-なぜテニスを。
「長時間どうやって戦っているのか。テニスは試合の中で感情を表に出す人が多いじゃないですか。僕の中で感情を表に出すことはあんまりよくないのかなって思っていたので。いかに冷静になるのか。冷静の上に何か熱くなる要素を加える。そういうところをどうやっているのかというのを見たいです。ジョコビッチ選手とか見たいなと思います」
-社会人の大阪ガス在籍時には日本代表に選ばれた。日の丸を背負ったときの心境は。
「力が入りますね。全然打てなかったら、日本は打てないと思われてしまいますし。去年のプレミア12とか見ていたら、ああいう場で活躍できる(広島の)鈴木誠也とかすごいと思います」
-同級生の鈴木の存在は。
「僕は去年、1年目で自分も1年目だからと思ってプレーしていた。2年目になると、年齢で見られる。そういうところで、(広島の)鈴木とか西川、(中日の)京田や同じチームの大山らと比べられると思う。そういうところに少しでも追いついていけるようにやっていきたい」
-描いている人生設計は。
「僕は野球が全てではないと思っているので。せいぜいできて、あと15年じゃないですか。人生を80年として、残り40年あって。残りの方が僕は大事かなと思っています」
-年齢を重ねる上でいろいろ学ぶ。
「いろんな勉強をして、(引退後に)体を動かせるのであれば、野球以外のスポーツもやってみたいなと思います。『人生1回』とよく言うんですけど『死ぬときになったら何を思うのか』って思ったら、あれをやっておけばよかったなとか、あの人に会っておけばよかったなと思うので。やりたいことができるように、今はしっかり野球を頑張りたいなと思います」
-2年目のジンクスとよく言われるが。
「『2年目のジンクスは』という時点で、2年目のジンクスになることが想定じゃないですか。いつかはいい成績が出て、悪い成績が出る。僕はその壁が2年目であろうが、3年目、4年目であろうがどこかで来ると思う。来たら来たでしょうがないなと。打てないときは何をしても打てないので。そのときの感情を次の年に生かせるように。僕はそういうふうにやっていきたいと思います」