新助っ人ボーアは“凄パワー”古巣マッティングリー監督が太鼓判「彼なら大丈夫」

 阪神が基本合意しているジャスティン・ボーア内野手(31)=前エンゼルス=を古巣の恩師が叱咤(しった)激励だ。メジャーデビューの14年から18年途中まで所属したマーリンズのドン・マッティングリー監督(58)が11日(日本時間12日)、サンディエゴで開催されているウインターミーティング記者会見を行った。そのパワーを絶賛するとともに「自分の打撃を磨き直すには日本は素晴らしい場所になると思う」とエールを送った。

 親しみを込め、「JB」とイニシャルで呼んだ。ウインターミーティングのメイン会場で行われた記者会見。マッティングリー監督はかつてベンチから見てきたボーアの打撃を思い返した。

 「JBの最大の強みはしっかり打てることだと思いますね。本当にいい打者だといつも思っていました。すごいパワーだった」

 ボーアが自己記録を更新したのは同監督就任2年目の2017年だ。5月に月間打率・344、11本塁打、21打点をマークし、9月には4戦連発もやってのけた。打線の中軸を担い、・289、25本塁打、83打点の好成績を残した。

 「繰り返しになりますが、JBは卓越したパワーを持つ打者。そういうカテゴリーの選手だと思いますね」

 現役時代はヤンキースのキャプテンを務めた人格者。14シーズンで生涯打率・307、222本塁打を含む2153本のヒットを記録した好打者もボーアの実力を認めている。

 もちろん褒め言葉だけではなく「今のところ、走塁は長所ではないですね」。表情をほころばせながら「データ的には守備と走塁には難がある」。そう指摘し、“喝”を入れることも忘れなかった。

 17年オフにプライベート旅行で来日しているボーア。当時チームメートだったイチロー氏と神戸で自主トレを敢行した。すでに異国文化に触れてはいるが、最も重要と言われる環境への適応について「僕が思うに彼なら大丈夫。楽しいことが好きな人間だし、異なる文化の中でも彼はしっかりやれると思う」。ボーアの性格を熟知しているからこそ、自信満々に太鼓判を押した。

 ボーアは18年途中にフィリーズへトレードに出された。エンゼルスでプレーした今季は3Aで49試合の出場ながら打率・316、17本塁打をマークしたが、メジャーには定着できなかった。

 「自分の打撃を磨き直すには日本は素晴らしい場所になると思う。どうなるか楽しみにしてます」とマッティングリー監督。来季、異国の地で戦う教え子へ向け、温かいエールを送った。

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