阪神補強1号!ソフトバンク・中田を獲得 先発強化トレード37歳100勝右腕

 矢野阪神が今オフ第1弾となる戦力補強だ。阪神は26日、ソフトバンクの中田賢一投手(37)をトレードで獲得したことを発表した。無償での獲得とみられ、近日中に入団会見が行われる。中日在籍時の2013年オフにFA宣言した時には、熱烈なラブコールを送ったものの獲得に失敗。“7年越しの恋人”となる通算100勝のベテラン右腕には、先発ローテの一角を担う活躍が期待される。

 矢野阪神来季2年目の躍進へ向けて、球団が早くも動いた。今オフ第1弾の補強は“7年越しの恋人”となる中田の獲得だった。

 「こちらからどうでしょうかという話を持ち掛けて、認めていただいたというところですね」と谷本球団本部長は経緯を説明。「先発で、1軍で活躍できるイメージを持っています」と言い切った。

 中田が2013年に中日からFA宣言時にはソフトバンク、巨人、ヤクルトとの争奪戦に。4年総額5億円強の提示とともにエースナンバーの背番号18を用意。当時の和田監督がキャンプ中の安芸から電話で“ラブコール”を送るなど必死に獲得を目指したが、地元・九州のソフトバンクへの移籍が決まった。

 それだけに「ついに来てくれることになりました」と喜んだ同本部長。「当時の話し合いの中で、彼の誠実さというか、すごく人柄が良いということも伝わっていました」と獲得交渉時の好印象も、思いを寄せ続けた理由の一つであることを明かした。

 中田はルーキーイヤーの05年にプロ初勝利を挙げたのが阪神戦。そこから3年間で8勝2敗と“虎キラー”として阪神は苦しめられた。ソフトバンク移籍後に39勝を上積みして現在、通算100勝。今季の1軍登板は1試合のみだが、ファームのウエスタン・リーグでは防御率、勝率の2冠を獲得している。

 「37歳ですけど、まだまだ投げられる。若い投手が多いのでいいお手本になってくれると思います」。07年には14勝を挙げ中日の日本一に貢献。さらにソフトバンクでも日本一を何度も経験した。

 ドラフトでは将来性豊かな高校生を獲得した阪神が即戦力投手を獲得。「いい選手であれば今後も調査は進めていきます」と谷本本部長。15年ぶりリーグ制覇へ向けて今後も補強を進めていく。

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