藤浪 宮崎初またぎ2回0封!最速158キロズバズバ4K

 「フェニックス・リーグ、サムスン2-1阪神」(20日、アイビースタジアム)

 再生計画が大きく前進した。阪神の藤浪晋太郎投手(25)が20日、みやざきフェニックス・リーグの韓国・サムスン戦に3番手で登板。最速158キロの直球を軸に、初のイニングまたぎとなる2回を投げ無安打無失点、4奪三振の快投を披露した。同リーグ最終登板となる次回は先発として5イニングを予定。プロ初の未勝利に終わった2019年からの巻き返しへ、確かな兆しが見え始めた。

 不安など一切感じさせない力投だった。威力抜群の直球でサムスン打線をねじ伏せた藤浪。思い切り腕を振って投じたストレートで見逃し三振に仕留めた瞬間、スタンドからは歓声が沸き起こった。電光掲示版に表示された球速は、この日最速となる158キロ。完全復活を目指す右腕が躍動した。

 「フェニックスではいい感じで投げられていましたけど、今日は特に良かった。全体的なバランスとかタイミングとか本来の自分のいい投げ方ができつつある。自然のフォームで投げている中で、いい角度、いい掛かり具合で投げられていると思います」

 1点リードの六回から3番手で登板。先頭打者を154キロの直球で左飛に仕留めると、続く左打者はフォークで空振り三振に斬った。2死から失策と四球で一、二塁のピンチを招き、4番打者を迎えたが、ここからが圧巻だった。2球で追い込むと、1ボール2ストライクからの4球目、158キロの真っすぐを外角いっぱいに投げ込み、見逃し三振に仕留めた。

 今リーグ初のイニングまたぎとなった七回も安定感は抜群だ。先頭の左打者をフォークで空振り三振に斬ると、続く打者は中飛。最後の右打者も見逃し三振に料理し、悠然とマウンドを降りた。

 平田2軍監督は「晋太郎はずっといい。腕の振りが横振りじゃないから角度が出てきたよ。シーズン中とは全然違う。次は5イニングほど投げて終わらすけど」と着実に成長を遂げる右腕を絶賛。1イニングの救援登板から始まった「藤浪再生計画」の第3ステップとして、先発での起用を明言した。

 「ゲームの中で自分の投球、自分の感覚というのがまず第一。自分の課題としっかり向き合って投げていきたい」と語った藤浪。完全復活へ、南国・宮崎で手にした好感触を確固たるものにする。

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