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矢野監督がオーナー報告「ジャイアンツに負けた悔しさを日々もちながら」

 藤原オーナーへのシーズン終了報告後、会見する矢野監督=阪神電鉄本社(撮影・高部洋祐)
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 阪神の矢野燿大監督(50)が18日、大阪・野田の電鉄本社で、藤原崇起オーナー(67)に、シーズン終了の報告を行った。約30分の会談後、揚塩健治球団社長と並んで会見。今季の収穫と誤算を振り返りながら、来季のリーグ優勝と日本一に向け、大砲の助っ人獲得を訴えた。球団も一丸となって、来季15年ぶりの頂点を目指す。

 会見では、前向きにシーズンを振り返りながらも、現状について「いまのタイガースはまだ強くない」と断言。その上で、「強くないからこそ、全員で戦う、気持ちで戦う、諦めないと思っていました。みんなのベンチでの雰囲気だったりを見た時、チーム全体で戦えている部分は、手応えを感じています。一方で、点が取れなかった。エラー、ミスは目に見えた課題。そういうものが1個、2個減る。1点、2点を多く取るだけで、何勝も変わる。そこは伸びしろだと思っています」と力強く話した。

 激動の1年だった。金本前監督の電撃解任から、要請を受けて1軍監督に就任。「明るく、楽しく」をテーマに、選手の自主性を重んじる方針を掲げた。シーズンでは矢野監督自ら先頭に立ち、ベンチで喜怒哀楽を表現。「矢野ガッツ」という言葉も生まれ、若虎を中心に選手も躍動した。

 シーズン序盤、4月には最大6の借金を抱えたが、5月には最大6の貯金を抱えるまで奮闘した。夏場に失速したが、終盤に破竹の6連勝。1試合でも負ければBクラスが確定する中、一戦必勝態勢で指揮官のタクトもさえた。CSファーストS・DeNA戦では5日初戦、6点差を引っ繰り返す大逆転劇。

 第2戦には惜敗したが、第3戦に競り勝ち、ファイナルS出場を決めた。最後は巨人に1勝4敗(アドバンテージの1勝を含む)で敗退。それでも昨季の最下位から3位に躍進。新監督が就任1年目でAクラス入りするのは、球団では1982年の安藤監督以来37年ぶりのことだった。

 昨季、1勝だった青柳が9勝と躍進。FAで新加入した西が10勝で2人、ローテ-ションを守るなど支えた。昨秋のドラフトで獲得した近本、木浪のルーキーコンビも辛抱強く起用した。近本は通算159安打で、長嶋茂雄が保持していたセ・リーグの新人安打記録を更新。盗塁王のタイトルを獲得するなど活躍した。

 一方で、守備面では12球団ワーストの102失策。2000年以来、19年ぶりの屈辱でもあった。また、開幕4番で起用した大山は、107試合目で6番に降格。4番定着とはいかなかった。防御率は3・46はリーグトップ。自責点496も他の追随を許さなかった。「頼もしかった。頭が下がる思いです」と感謝する。中継ぎを中心とした投手陣は、来季も安定した成績が残せそうな布陣だ。

 それだけに課題は明白だ。ここぞの1球をいかにして守り、ここぞの1点をいかにして生むか。守備力の改善、攻撃力のアップがカギを握る。間もなく始まる秋季キャンプに向けて「長所はより伸ばして、足りないところは補えるキャンプに。ジャイアンツに負けた悔しさを日々もちながら、過ごしたい。来年、CSに出てよかったと求めているわけじゃない。一番上を、テッペンを目指して。ファンの方に喜んでもらえるシーズンにしたい」と、15年ぶりのリーグ優勝、日本一を誓って締めくくった。

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