福留 来季球界最年長!若手へ熱いメッセージ 今季の経験「生かすも殺すも自分たち」

 2019年シーズンを終え、一夜明けた14日、阪神・福留孝介外野手(42)が若手への“メッセージ”を残した。チームはCSファイナルSまで勝ち進んだが、セ界王者・巨人の前に完敗。来季は球界最年長となるベテランは「来年に生かすも殺すも自分たち」と逆襲に向けて今秋、来春キャンプでのチーム全体の底上げを望んだ。

 満身創痍(そうい)で戦い抜いたプロ21年目。福留には戦いを終えた充足感とともに、完敗で“終戦”を迎えた悔しさがあふれていた。

 「最後、こういう戦いをしたけど、負けてしまったのは足りない部分があるから」

 リーグ覇者・巨人との実力差を痛感したからこそ、早くも逆襲を誓う来季への思いが芽生える。そして、その思いは自分自身への戒めとしてだけではなく、若手への“メッセージ”とも思える言葉として口からこぼれた。

 「もちろん、悔しいというのは全員が持っていると思う。シーズン終わりからここまで、本当にみんないい経験をしたと思うし、いい勉強をした。それを来年に生かすも殺すもここからの自分たち。この秋、来年の春と自分たちで消化して、しっかりとやっていくことじゃないかな」

 福留は今季104試合の出場で打率・256。ここ一番での勝負強さを見せつける一打で、何度もチームの窮地を救い、直近5年で最も低い打率に終わったとは思えないほどの存在感を示した。

 一方で5月末には右ふくらはぎ、6月中旬からは両ふくらはぎを痛めて2度離脱したように、42歳を迎えた体は悲鳴を上げていた。それでもファーム調整時には積極的に若手を指導。また、1軍復帰後はプレーでチームを引っ張ってきた。

 その典型がCS最終戦で見せた今年自身初の二盗だ。DeNAとのファーストSでは2戦連続で右肘、左足首に死球を受け、巨人とのファイナルS第2戦には右膝への死球に倒れ込んだ。それでも試合に出続ける姿は見る者の心を揺さぶった。

 巨人・上原、ロッテ・福浦が引退し、球界現役最年長として迎える来季も「やっているうちはね」と体にムチを打って戦い抜く覚悟だ。大ベテランの存在が、チームをより高いレベルへと引き上げていく。

2023-11-05
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