CSキーマン近本 DeNAかき回す!俊足発揮へ出塁にこだわり

 明るい表情を見せてトレーニングする近本
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 3位でレギュラーシーズンを終えた阪神は2日、甲子園で全体練習を行い、5日から始まる2位・DeNAとのCSファーストS(横浜スタジアム)へ向けて再始動した。初のCSに臨む近本光司外野手(24)は、出塁に強いこだわりを示し、かき回すことを宣言。矢野監督もルーキーをキーマンとして期待した。

 初めてでも、CSが楽な戦いではないことは百も承知している。だからこそ、自らに課せられた役割を全うしないといけない。絶望的な状況から怒濤の追い上げを見せ、つかみ取った舞台。近本は自らの武器を存分に発揮することを宣言した。

 「ホームランはいらないと思う。1本で1点入るよりも、3回塁に出る方が相手投手も嫌だと思うので。やれることはたくさんある。(出塁するための)正確性を高めていきたい」

 盗塁王のタイトルを獲得するなど、レギュラーシーズンで他球団の脅威となった近本の足。塁にいるだけで相手の集中力を欠き、試合の流れを変えられることを、本人は知っている。負けられない大一番。出塁することを重要視し、プレッシャーを与える考えだ。

 矢野監督もCS突破のキーマンとしてルーキーを挙げた。「勝っているときも、近本が何かいい働きをしてくれているというか。ランナーで出ると、すごく向こうも嫌がる」と、足で相手チームを揺さぶり、突破口を切り開くことに期待した。

 今季はDeNAに対し、16勝8敗1分けと大きく勝ち越した。決戦は敵地で迎えるが、近本との相性は抜群だ。横浜スタジアムでは打率・396をマークし、出塁率・473。「あまり意識していなかった。チームがいい流れで入っていけるならそれでいい」と結果を意識するのではなく、平常心を強調した。

 この日は、甲子園で全体練習を再開。ナインは打撃練習やノックなどで汗を流した。長いペナントレースを戦い抜き、巨人に渡ったセ・リーグの覇権。それでも、屈辱を晴らすチャンス、日本一への挑戦権は残っている。

 「やることは一緒なんですけど、これからは個人の記録ではなくてチームの記録になる。1打席、1球に気持ちを込めてやってきたい」。頼れる猛虎の韋駄天(いだてん)が、敵地を駆け回り、CS突破への原動力となる。

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