巨人との今季最終戦で完封リレー 逆転CSへ望みつないだ

 最後を締め、笑顔を見せる阪神・藤川球児(右から2人目)
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 「阪神5-0巨人」(24日、甲子園球場)

 阪神が巨人との今季最終戦で完封勝利。10勝15敗と8年連続で負け越したが、絶対に負けられない戦いが続く中で意地を見せた。大山の先制犠飛が決勝打。梅野の9号2ランでリードを広げた。投げては2番手のガルシアが連勝で5勝目(8敗)。

 試合は初回から動いた。先頭の近本が死球で出塁。続く北條は初球、バントの構えを見せた。だが、三塁・岡本が突進してくるのを見て、2球目はヒッティング。バスターが決まり、左前打でチャンスを広げた。福留の三振後、マルテは四球を選んで出塁。1死満塁とすると、続く大山がきっちり右翼に犠飛を打ち上げた。

 「打ったのはスライダー。自分のスイングをすることを心掛けて打席に入りました。最低限の結果でしたが、先制点を取ることができてよかったです」 4試合ぶりの打点でまずは主導権を握った。マルテが左足の違和感を訴え、三回の守備から途中交代。4番を欠いた打線だが、六回には糸原の右前適時打、梅野の9号2ランでリードを広げた。8月20日・DeNA戦(京セラドーム)以来26試合ぶりの一発。

 また、近本はこの回、2死から中前打で、今季157本目の安打を放つと、すかさず二盗。リーグ2位の山田(ヤクルト)に3差と広げる36個目の盗塁を決めた。盗塁王のタイトルにまた一歩、近づいた。八回には左前打を放ち、今季通算158安打。43回目のマルチ安打は、新人では1948年・笠原和夫(南海)、2017年・源田壮亮(西武)に並ぶ歴代4位。

 投げては先発の青柳が4回4安打無失点の粘投。それでも裏の攻撃で矢野監督は、2死一、二塁の好機で代打・原口を送る執念采配。勝利投手の権利目前での交代となった。それでも続く五、六回をガルシアが締めて2連勝。七回を岩崎、八回をジョンソンとつなぎ、5点リードでも九回は藤川が締めた。無失点リレーで宿敵を封じた。

 また、七回には福留がバックスクリーンに“300万円弾”。5年連続2桁本塁打に達し、42歳以上シーズンでの2桁本塁打は、球団では1975年・アルトマン(42歳)、2010~11年・金本知憲(42~43歳)に次いで3人目となった。

 一方、二回には大山が三ゴロを一塁に悪送球。なんとか無失点で切り抜けたが、ピンチを招いた。チームとして101個目の失策。2000年以来19年ぶりの屈辱で、102個以上になれば1979年以来となる。来季に向けた課題は明白。チームとして守備力向上が求められている。

 終盤にきて日程も変則で、次戦は3日間の空き日を経て28日のDeNA戦(横浜)。ここから29、30日の中日戦と、残り3試合になった。いずれにせよ逆転CS出場は厳しい状況だが、借金もあと2。勝って望みをつないでいきたい。

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