近本、ミスターの次は赤星超えで盗塁王や 赤星「39」まであと5

 ミスターの次はレッドスターを超える!阪神の近本光司外野手(24)が20日、甲子園での指名練習に参加。前日19日のヤクルト戦で長嶋茂雄(巨人)が保持していたセ・リーグ新人安打記録を61年ぶりに塗り替えた。盗塁数は現在リーグトップの34で、タイトル獲得と赤星憲広の球団新人記録39の更新を視界に捉える。「自分のできることをやっていきたい」。残り6試合、最強のリードオフマンが全力プレーで数字を積み上げる。

 偉業を成し遂げたルーキーは、一夜明けても自然体だった。参加した指名練習で近本は、矢野監督、清水ヘッドらと“青空会談”。盗塁について議論を交わした。成功の余韻に浸ることなく、求めたのは失敗の修正。シーズン残り6試合。全力で駆け抜ける覚悟だ。

 「内容は監督が言われている、誰かを喜ばせることだったり、積極的な野球だったりです」。振り返ったのは19日・ヤクルト戦の六回だ。一走の近本は、続くマルテの打席で初球にスタートを切ったが、二塁でアウトになった。指揮官が伝えたのは「根拠」だった。

 現在、盗塁数はリーグトップの34。山田哲(ヤクルト)とは1差だが、タイトルを狙える位置にある。だが、企図数49に対し、失敗数は15。成功率・694は決して高い数字とは言えない。近本が指揮官の考えを明かす。「スタートを切ることも大事ですが、アンテナをどれだけ増やせるか」。走るための根拠はあるのかを問われた。

 「アンテナの数をどれだけ増やせるか。準備ですね。スタートを切る、盗塁をするための材料を、どれだけ増やせるかだと思う」

 求められるのは、より高いレベルへの成長だ。指揮官も「タイトルも懸かっているし、安打記録もどんどん伸ばせばいい」と期待。残り6試合で1日1盗塁のペースなら、赤星氏が1年目に記録した39盗塁を超える。さらに安打数は新人歴代3位・源田(西武)の155本まで1本に迫った。積み上げる1本、1盗塁が新人王にもつながる。

 「その場に立った時に、自分のできることをやりたい」。当然、個人記録に走ることはない。自力での可能性は消滅しているが、まずはCS進出へ6戦全勝が絶対条件。近本は言い切った。「残り試合は全部、勝っていきたい」。得点につなぐ安打、盗塁を。グラウンドを縦横無尽に駆け、希望をつないでいく。

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