球児に残留要請!8月中に 鳥谷以外のベテランとは契約更新へ

 阪神が藤川球児投手(39)との来季契約を更新する方針を固め、すでに8月中に残留要請を行っていたことが2日、分かった。来季で阪神在籍通算19年となれば、福原忍を抜き、球団投手最長となる。また、福留孝介外野手(42)、能見篤史投手(40)とも契約更新する方針で、主力ベテラン勢で構想外となったのは鳥谷敬内野手(38)だけだったことも判明した。

 来季も球児抜きでの戦いは考えられない。阪神が今季途中から虎のクローザーへ返り咲いた藤川と、来季も契約を結ぶ。

 今季は春のキャンプから目指していた守護神の座をドリスに渡す形でスタートした。4月6日の広島戦で1回2被弾した後に一度ファームで再調整を行ったが、同27日に1軍復帰後は安定した投球が続く。

 ドリスの不調などで7月26日にストッパーに戻ってからも仕事を果たし、8月31日の巨人戦では7年ぶりとなる2桁セーブ、さらに翌9月1日の巨人戦では現役最多となる236セーブを記録した。今季は4勝1敗11セーブ、防御率は1・53を誇っている。

 そんな球児に対する球団は最上級の評価だ。「あの世代の鑑(かがみ)ですからね。落ちるどころか、球団の中で、外国人を含めてもパフォーマンス的にはトップです」と“松坂世代”において、依然として光り輝く姿を絶賛する。

 プレーヤーとしてだけでなく、チームリーダーとしての存在の大きさも球団は認める。「選手を超えた存在。技術や生きざまを若い選手に伝えてほしい」。ブルペン待機中に戦況を見ながらつぶやく“球児教室”は、若手中継ぎ陣の意識を改革した。

 球団はすでに8月中に残留要請を行った。11日には2度目となる海外FA権の資格取得条件を満たす見込みだが、球児はまだシーズン中でもあり、返答はしていないという。40歳を迎える来季は日米通算プロ22年目、阪神在籍は19年を数え、球団投手最長となる。

 日米通算セーブ数は現在238で、名球会入りまであと12。さらにNPB通算防御率は2・01と、記録にはこだわりがない球児が唯一、意識する1点台到達も視界に捉える。

 今季推定年俸は1億4000万円の単年契約。虎の、いや球界のレジェンドストッパーに対して、球団が最大限の敬意と誠意を持って残留交渉に当たっていく。

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