矢野阪神、見せろ猛虎魂!大山抜き新打線は不発…遥人見殺し3連敗 広島と3差まま

 「阪神1-4巨人」(30日、甲子園球場)

 力の差を見せつけられた。阪神は大山悠輔内野手(24)を今季初めてスタメンから外した新打線で臨んだが、機能せず。6安打1得点、11残塁の拙攻で好投の高橋遥人投手(23)をまたしても援護できなかった。巨人戦は5連敗で、甲子園での同戦も4連敗。宿敵のマジック減らしに貢献する形になってしまった。きょう31日も本拠地での伝統の一戦、意地を見せろ!

 結局、何も変わらなかった。新打線で首位・巨人に立ち向かった矢野阪神だが、“スミ1”での完敗。宿敵との現状の差が浮き彫りになる形となった。

 大山を今季121試合目にして初めてスタメンから外した打線は28日・中日戦から開幕当時に戻した1番・木浪、2番・近本の順で組まれた。初回こそ4番・マルテの適時二塁打で1点を返して同点としたが、その1点だけ。四回で降板した巨人先発のルーキー・高橋の前に7三振を奪われ、その後を受けた田口、マシソン、中川の前に有効打を放つことはできなかった。

 「負けているときはだいたい、同じような感じになってしまっている。チャンスはつくるけど、一本が出ないという。まあ、なかなかこううまくいかないというのはそういう部分かなと」。試合後の矢野監督からの口からは今シーズン何度も聞かれた“あと一本”のワードがこぼれた。

 この日はここまで好調だった「5番・糸原」のブレーキが響いた。五回、七回の2死一、二塁の好機でともに内野フライを打ち上げて、得点をたたき出せず、この日は4打数無安打。「きょうは健斗(糸原)のところに(チャンスで)よく回ってきたけど。まあ、それだけではないんだけど」と指揮官は唇をかむ。

 対照的に巨人が七回に丸の適時決勝打、九回にまたしても丸に追加点を生む2ランが飛び出し、終盤効果的に点を重ねたことが口惜しい。清水ヘッドコーチも「お互い(序盤は)そういう面があったが何とかしないと。きょうはすごく悔しいね」と現状の力差を痛感させられたことに表情をゆがめた。

 これで巨人戦は5連敗。11勝12敗1分けで8月の勝ち越しもなくなった。3位・広島も敗れており、勝っていれば2ゲーム差という、Aクラス入りへ非常に現実的と思えるところまで来ていたが…。「この悔しさをあす(31日)、あさって(1日)にぶつけたい」と清水ヘッド。このまま巨人の優勝へのマジックを減らしていくことに貢献するのはまっぴらだ。

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