ソラーテ救世主や!「遊撃あり得る」矢野監督起用プラン明かす

1回、遊撃に入ったソラーテは、ゴロを捕球し一塁に送球する 
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 「2軍練習試合、阪神13-1BC福井・BC富山選抜」(24日、鳴尾浜球場) 

 阪神に新加入したヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ傘下3A=が24日、鳴尾浜球場での2軍練習試合、BC福井・BC富山選抜戦に「3番・遊撃」で実戦デビューした。矢野燿大監督(50)が見守る中、4打席に立ち、1打数無安打2打点。遊撃と左翼の守備も無難にこなしたが、指揮官は1軍でも遊撃の起用を示唆。この夜、あと一本が出ずに敗れた猛虎打線の救世主になる。

 来日4日目、早くもベールを脱いだ。タテジマのユニホームで実戦デビューを果たしたソラーテ。打席に背番号42が入ると、スタンドの虎党から歓迎の拍手が送られた。

 注目の第1打席は初回2死走者なし。右投手に対して左打席に立つと、一度もバットを振ることなく、四球を選んで出塁した。三回1死一、三塁の第2打席も左打席で力強く引っ張り、一ゴロ。その間に三塁走者が生還して来日初打点を記録した。四回1死三塁では左打席から右腕の初球、142キロのチェンジアップを右翼へはじきかえした。初安打とはならなかったが、犠飛で貴重な追加点を奪い、勝負強さを見せた。

 左投手と対した六回2死での第4打席は右打席に立ち、ストレートの四球。計4打席でスイングしたのは2回だけ。その2回のスイングで共にボールを捉えるなど的確なミート力を見せつけた。「いい形でプレーできたのはよかった。日本の投手と対戦する機会をいただけてよかった」と初実戦を終え、充実した表情を浮かべた。

 守備では遊撃で2度ゴロを処理。五回からは左翼のポジションへ移ると、浅い飛球に対してすばやく落下地点に入り捕球した。「すごくいい感覚でプレーできた。色んなところでプレーできるのはいいことなので」。守備位置にはこだわらず、チームのニーズに応える考えを示した。

 メジャーでは主に三塁を守っていた助っ人だが、矢野監督の要望で遊撃のポジションに就いた。「逆にやっていないポジションでやってもらって、どうかなというのを見たかった。いろいろオプションの中であり得るし、あり得るからやらしている」。視察した指揮官は、1軍でも遊撃で起用する可能性を示唆した。

 この日、1軍は7安打で得点は北條のソロのみ。得点力不足改善へ、マルチ安打を放ったマルテに加え、ソラーテが打線に並べば攻撃力に厚みが増し、課題克服も見えてくる。

 救世主としての期待は高まるが、万全の状態に整うまで今後は2軍で調整を進める予定。「もし、呼んでくださった場合はすぐにでもいきます」。お呼びが掛かるまで力を蓄え、超攻撃打線の中核を担う。

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