高橋遥人、援護なく…6回無失点で降板 六回、1死満塁も切り抜ける
「中日-阪神」(30日、ナゴヤドーム)
阪神の高橋遥人投手が、6回を投げ2安打無失点で降板した。六回に最大のピンチを乗り切り、先発として踏ん張った。
悲鳴と歓声がこだましたのは、六回だった。ここまで両軍無得点のしびれる投手戦。そんな中、高橋遥は四球で走者をため、自らピンチを招いてしまう。1死満塁で迎えたのは4番・ビシエド。そしてその2球目、痛烈な打球が中堅へと飛ぶが、これで三走・柳はスタートを切れず。その後、5番・高橋は一ゴロにさばき、三塁側に駆けつけた虎党からは大歓声が左腕に降り注がれた。
降板後には、球団広報を通して「しっかり腕を振って、思い切ってゾーンに強い球を投げることを意識していました。中盤に無駄な四球で球数が多くなり、六回でマウンドを降りることになってしまいましたが、野手の方々の守備に助けていただき最低限の役割は果たせたと思います」とコメントした。
阪神は、負けたら4月30日以来の借金生活となる大事な一戦。プロ2年目の高橋遥は中日との対戦は今季初めて。昨年5月18日の中日戦で、ナゴヤドームのマウンドは経験済みで、7回2/3を投げ1失点の好投で勝ち投手になっていた。「投げやすかったイメージ」と話しており、見事な快投で首脳陣の期待に応えた。
高橋遥はスコアボードに6個の「0」を刻み、味方の援護を待ったが、この日は2勝目とはならなかった。七回からは2番手・藤川が登板。頼れるブルペン陣にマウンドを託した。