原口が1軍合流 病から復活したプロ野球選手たち
1月末に大腸がんを患っていることを公表した阪神・原口文仁捕手(27)が4日に開幕する交流戦での1軍昇格に向けて3日、チームに合流した。プロ野球界には、過去にも病を克服してカムバックした選手がいる。主な選手を振り返る。(敬称略、球団は当時)
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▽盛田幸妃投手(近鉄)…脳腫瘍から復帰。98年9月に摘出手術を受けリハビリで克服した。99年のシーズン最終戦だった10月7日・ロッテ戦(藤井寺)で、421日ぶりの1軍マウンドに立った。01年は、リリーフで34試合に登板して2勝、防御率7・06。この年はオールスターに出場したほか、カムバック賞も受けた。
▽岩下修一投手(オリックス)…白血病で01年7月から4カ月間、入院。02年3月30日、近鉄との開幕戦(大阪ドーム)で復帰登板を果たした。
▽大隣憲司投手(ソフトバンク)…黄色靱帯(じんたい)骨化症となり、13年6月に手術。翌14年7月13日・日本ハム戦(札幌ドーム)で4番手で登板して1軍復帰を果たした。
▽安達了一内野手(オリックス)…厚生労働省指定の難病「潰瘍性大腸炎」を16年1月に発症。約2週間の入院を経て、4月12日・日本ハム戦(京セラドーム大阪)で「7番・遊撃」で復帰。三回に左前打を放つなど、この日は3打数2安打だった。
▽赤松真人外野手(広島)…胃がんで17年1月に胃の半分を切除。約半年間、抗がん剤治療を受け、18年3月18日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で代走出場。その後、左翼の守備に就いた。