近本、驚異の粘り打!4打席で計31球投げさせた 新人4人目10戦連続安打も

 「中日0-2阪神」(29日、ナゴヤドーム)

 勝機を引き寄せるため、阪神ドラフト1位・近本(大阪ガス)が無我夢中で両足を回した。糸原の右前打で三塁に足から滑り込み、送球がそれるのを確認すると再び立ち上がって一気に本塁へ。「相手のポジショニングを見て自分でいけると判断して。点が入ってよかった」。自慢の足で貴重な追加点を奪った。

 「2ストライク目のチェンジアップが来たら嫌だなという感覚だった。真っすぐをファウルにして、その1球を仕留められるようにと思っていた」

 1点リードの八回2死走者なしからチャンスメークした。中日3番手のR・マルティネスに3球で追い込まれたが、150キロ超の直球をファウルでカットし続けた。カウント2-2からの9球目、高めに浮いた133キロのチェンジアップを狙い通り、確実に捉えて中前へ運んだ。

 阪神の新人で10試合以上安打を続けたのはドラフト制導入以降では98年・坪井、01年・赤星(12試合)、16年・高山に続く4人目の快挙だ。「連続安打とかは気にしないで、いいところで打てたらいい。ずっとヒットが続くわけではないので」。個人記録よりもチームの勝利に貢献する一打に目を向けた。

 1番打者として、近本の存在感は際立ってきている。この日、4打席で相手に投げさせた球数は計31球。三回は12球粘った末に四球を選んで出塁。続く糸原の5球目にスタートを切り、今季4つ目の二盗を成功させた。

 最大の武器となっている足。シーズン通してチームに貢献するための対策はバッチリだ。「できることは先にやっておいたほうがいい」。故障しやすいといわれている膝にはすでにサポーターを着用。衝撃を抑えて負担を軽減させている。

 シーズン開幕から1カ月。経験を積み重ねる「1番・近本」が、もはやチームに欠かせない猛虎の切り込み隊長になりつつある。

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