梅野、左足薬指骨折も強行出場へ 鉄人女房が悪い流れ変える!矢野監督GOサイン

 骨折の疑いで帰阪していた阪神の梅野隆太郎捕手(27)が、5日の広島戦(マツダ)から再合流することが4日、決まった。この日チームドクターの診察を受け、左足薬指の骨折と診断。それでも治療と並行しての試合出場が可能という見解が示され、本人も強行する意思を示した。

 正捕手・梅野を欠いたチームは、宿敵の巨人相手に連敗を喫した。負傷離脱後の2試合は投壊の計16失点。3戦8被弾は2010年7月の巨人戦以来、実に9年ぶりの屈辱となった。4連敗。負の流れを止めるために、必要なのは起爆剤的な存在。選手会長は骨折の診断にも、強行出場する意思を示した。

 「痛みはあるけど、やるしかないです。今までやってきたことを、無駄にしたくないという気持ちもある。自分はやらないといけない立場。甘えていられない。やるしかないという感じです」

 3日に帰阪し、この日チームドクターの診察を受けた。結果は「左足薬指の骨折」。それでも同時に、治療と並行して試合出場は可能という見解が示された。梅野は診察後、鳴尾浜に姿を見せ、ティーやマシン打撃、キャッチボールなどで患部の状態確認。「もちろん(離脱せずに)いけると思う」と抹消の選択肢を否定した。

 チームドクターの診断と本人の意思を含め、矢野監督は再合流にGOサインを出した。「いなくなるのは戦力的に痛くなるし、大きな力になってくれる」。開幕から負傷離脱まで全4戦にフル出場。抹消ならダメージは計り知れなかった。清水ヘッドコーチも「本人の意思を尊重したい。気持ちがうれしいですよ」と、沈むナインの相乗効果を期待する。

 当面、痛みは伴うが、5日の広島戦から、スタメン復帰する可能性が高い。当然、梅野も覚悟を決めている。「昨日、今日と迷惑を掛けているので。ベストとは言わないけど、チームに戻って自分のやるべきことをやりたい」。相手はリーグ3連覇中の王者だ。“鉄人魂”を胸に、反撃の態勢を整えていく。正捕手の復帰が連敗中のチームにとって、光明となる。

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