梅野、左足指の骨折疑いも「2日で戻ってくる」 正妻欠き3連敗…早期復帰信じる

 「巨人6-3阪神」(3日、東京ドーム)

 阪神は3日、梅野隆太郎捕手(27)が左足指骨折の疑いで一時離脱したことを発表した。2日の巨人戦(東京ドーム)で痛め、チームドクターの診断を受けるために帰阪した。ただ梅野自身は軽傷を訴えており、早期復帰の可能性は十分。梅野不在となったこの日は巨人に敗れ、今季初の3連敗。チームの要である選手会長が元気な姿でグラウンドに立つ姿を早く見せて欲しい。

 目は死んでいなかった。無念の緊急帰阪…ではない。スーツ姿で普通に靴を履き、歩いて選手宿舎を後にした梅野が、言葉に力を込めた。「大丈夫、すぐに戻ってきます」。表情を少しだけ緩める。絶対に諦めない。左足指骨折の疑いで一時離脱とはなったが、可能性を信じていた。

 前夜は9失点と、今季初めて投手陣が打ち込まれて敗戦。だからこそ、梅野の闘志の炎は消えなかった。この日の試合にも出場する意志を固めていたほどに。それでも矢野監督やトレーナーらと話し合った結果、一時チームを離れ、チームドクターの診断を受けることが決定した。

 残念そうに振り返ったのは2日の巨人戦だった。二回の打席。苦戦を強いられた中で、なんとか現状を打破しようと必死だった。結果は三塁内野安打。だが一塁を駆け抜けた際に、一塁手の岡本と交錯して転倒。その際、痛手を負ったが、負傷後も最後までマスクをかぶり、懸命に投手陣をリードした。

 この日都内の病院で検査を受け、骨折の疑いが出てきたため、試合前練習は不参加。チームドクターの診断を仰ぐため、帰阪となった。4日に診断結果が出る予定で、矢野監督も「いろいろなことを含めて、残れる可能性を探しながら」と最善の方法を模索する方針。登録抹消はせず、結果を待って最終判断が下されそうだ。

 梅野は昨季、ゴールデン・グラブ賞を獲得。今キャンプでもライバルたちを圧倒し、レギュラーの座を確立しつつあった。開幕して4戦全てで先発マスクをかぶり、フル出場。2日の巨人戦こそ9失点と打ち込まれたが、ヤクルトとの開幕3戦は1失点、無失点、2失点と好リードし、勝ち越し。懸命にワンバウンドを止め、ベンチに戻ればすぐさま投手の元へと向かった。献身的な守備で、幾度となく投手を助けてきた。

 正捕手を欠いた開幕5戦目で、今季初の3連敗となった。「チームドクターの判断にはなるけど、2日で戻ってくる」と梅野。早ければ5日からの広島戦(マツダ)での復帰を目指す方針。早く戻ってきてくれ-。軽傷を祈るばかりだ。

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