ドラ1近本は開幕2番!矢野監督が明言 倍率6倍虎のセンター試験突破

 17日の西武戦、絶妙なセーフティーバントを決める
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 ついに“当確ランプ”がともった。阪神の矢野燿大監督(50)が18日、ドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=を今後も2番に固定する方針を明言した。オープン戦残り6試合での“固定発言”で、開幕戦は「2番・中堅」でのスタメン起用が濃厚となった。注目された中堅の定位置争いは、新人が勝ち取る形で決着した。

 “虎のセンター争い”が決着の時を迎えた。矢野監督が「固定できるかなって見えてきてるのは、近本2番かな。俺の中では現状、そう思ってる」と明言。8日の楽天戦から7試合連続で『2番・中堅』でスタメン出場しているドラ1ルーキーを、オープン戦残り6試合でもそのまま起用する。

 この時期での固定宣言は、開幕スタメンの可能性が濃厚になったことを意味する。指揮官はすでに糸井を「3番・右翼」、福留を「5番・左翼」で起用する方針を固めている。1軍春季キャンプは外野手8人でスタート。高山、中谷、江越、板山、島田、近本の実質6人で1枠を争う形で始まった中堅レギュラーの座を、新人が勝ち取った。

 「2番をある程度固定して組む方が、俺的には考えやすい。俺がしたい、目指す野球には、2番が大事に思っている部分があって。今のチームで考えた中では、近本が一番それに近いと思うから」

 快足ルーキーは、オープン戦でこれまで打率・300、全体3位となる5盗塁を記録。17日の西武戦では三回無死一、二塁から、三塁へ絶妙のセーフティーバントを決めて満塁にチャンスを広げ、一挙7点のビッグイニングを呼んだ。

 捕手出身の矢野監督は「嘉男(糸井)の前にランナーを置いているっていうのが、キャッチャーだったら、やっぱりちょっと嫌」と話す。打撃、小技、足でチャンスを作り、好機を広げてクリーンアップにつなげる-。将が求めていた2番のイメージに、オープン戦で躍動する近本がピタリと当てはまった。

 19日のDeNA戦(横浜)に向け、東京入りした近本は「これまでとやることは変わりません。その日その日、自分の任された仕事をしっかりとやるだけです」と前を見据えながらうなずいた。

 好調が続く木浪とのダブル開幕スタメンとなれば阪神では47年ぶり、現在3試合続く1、2番起用が実現すれば史上初となる。逆襲を期す今季、パズルは徐々に埋まりつつある。

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