藤浪 雨でも消えぬ復活の火 ブルペン炎の291球

 気合の入った表情を見せる藤浪
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 「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)

 これぞ炎の熱投だ。阪神の藤浪晋太郎投手(24)がブルペンで計291球を投げ込んだ。午前中と午後からの“おかわり”でトータル約2時間半。傾斜を使って自身の感触を確かめた。17日の日本ハムとの練習試合(宜野座)では3回7安打2失点ながら、収穫も口にした右腕。次回登板予定は24日のオープン戦・中日戦(北谷)に決まった。修正を施し、万全の状態で臨む。

 降り注ぐ雨をよそに、腕を振り続けることに没頭した。握り締めた白球を頭上にかざし、自らの理想と一致するボールを求めて右腕を振るう。投球フォーム、リリース、タイミングなど、あらゆるポイントをチェックしながら、藤浪は第5クール初日を自身との対話に充てた。

 まずは午前中のブルペンだ。いつものように頭の上にグラブを掲げるワインドアップ、セットポジションなどから、変化球を交えて120球。今キャンプでは14日のブルペン入りで、77球のクイック投球を含む96球を投じていたが、この日は自身最多の球数を更新した。約1時間の熱投を見せたが、これはまだ序章にすぎなかった。

 チームは午後1時から韓国・KIAとの練習試合を予定していたが、試合序盤の大雨でノーゲーム。登板予定だった投手陣が投げ込みを終えた後、背番号19は再びブルペンに姿を見せた。藤川がブルペンで捕手をホームベースから約2メートルほど下がらせて投げ込む“球児スタイル”なども取り入れ、感触を確かめながら投げ込んでいった。

 時間にして約1時間半の“自問自答”は福原、金村の両投手コーチが見守る中、腕だけでなく下半身も使って投げることをテーマに171球。1日で291球を投げた藤浪は「そんなに(球数が)いってたんですね」。過去、1日にこれほどの球数を投げたことは「軽め(の投球)を含めたらあるかも」と振り返り「感触です。タイミングだったり、反復練習ですね」と体に染みこませる意図だったことを明かした。

 17日に行われた初の対外試合で先発した右腕は、3回7安打2失点。結果だけ見れば見栄えは悪いが、登板後には収穫も口にしていた。復活を目指すシーズンに向け、先発ローテをつかむにはオープン戦からのアピールが必要不可欠。24日のオープン戦で登板予定の藤浪が、291球に及んだ反復練習を実りあるものに変えていく。

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