ドラ1近本の登場曲決定!感謝の気持ち重なり即決 胸アツソングで甲子園を一色に
「阪神春季キャンプ」(13日、宜野座)
阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が今季、本拠地で打席に立つ際の登場曲をMrs.GREEN APPLEの「僕のこと」に決めたことが13日、分かった。胸を熱くする“熱狂ソング”と共に打席に入り、チームを勝利に導く快音を奏でる。また、初の対外試合となる14日の練習試合・楽天戦(宜野座)に「9番・中堅」で先発予定。レギュラー奪取へアピールする。
偶然耳にした歌が心に響いた。Mrs.GREEN APPLEの「僕のこと」。年末から熱戦が繰り広げられていた「第97回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌だ。近本は音楽プレーヤーに同曲を入れており、「普段から聴いていた曲で、登場曲を(球団から)聞かれたときに『これだ』と思いました」と即決した。
選曲した理由の一つは感銘できる歌詞にある。「ああなんて素敵な日だ 幸せと思える今日も 夢破れ挫ける今日も ああ諦めずに足宛(もが)いている」という箇所。「打てている日でも打てない日でも、1軍でやれていることはいいことだと思って打席に向かいたいので」。プロとして戦える感謝の気持ちと歌詞が重ね合う。
この登場曲でファンと一体になることが近本の願いだ。「しっかりと覚えてもらえるように打席に多く立ち、ファンの方に歌ってもらえるようにしたい」。糸井が打席に入る際にSMAPの「SHAKE」が流れるとファンも一緒に口ずさむように、「僕のこと」で球場全体を“近本一色”に-。スタンドからの声援を力に変える。
甲子園に響き渡ることを実現させるためにも、レギュラーの座をつかむ。その第一歩として重要となるのが、初対外試合となる14日の練習試合・楽天戦だ。「9番・中堅」で先発予定。「結果が出なくても出ても、自分がやりたいことができたかどうか。(紅白戦から)いい感じで試合に入っていけると思います」。休養日のこの日は大事な試合に向けて体調を整えた。
ここまでのキャンプは順調。11日の紅白戦では藤浪の151キロ直球を左前へはじき返し、盗塁を決めるなど持ち味を存分に発揮している。浜中打撃コーチは「結果というよりも内容を重視してこっちも見ているので、やってきたことを出してくれればいい」と平常心で試合に臨むことを期待した。
社会人出身の即戦力。結果が求められることは近本自身も十分理解している。「しっかり自分のできることをやってききたい」。聖地に登場曲を響かせ、快音を奏でるためにも、地道な努力を積み重ねていく。