藤浪“超馬力”超人・糸井超え!武豊効果やメディシンボール投げ“一番時計”

 「阪神春季キャンプ」(5日、宜野座)

 第2クール初日の5日、阪神の藤浪晋太郎投手(24)が今キャンプ3度目のブルペンで最多77球を投じた。ややバラつきのある内容に本人は不満げだったが、その後のメディシンボールを真上に投げ上げる『体幹トレーニング』では、糸井やマルテを上回るこの日の最高記録をマーク。今オフにJRA騎手の武豊がプロデュースするジムで体幹を鍛えた成果を見せつけた。

 競馬の追い切り原稿風に表現すれば、こんな感じだろうか。

 『フジナミシンタロー(牡24歳)が、自身の今年初戦となる紅白戦(2月11日・宜野座)に向けて、3本目の追い切りを行った。球にバラつきがある内容に、またがった藤浪騎手、今年初めて受けた梅野調教師ともに感触はイマイチ。今後の追い切りが注目される』

 藤浪の今キャンプ3度目となるブルペン。直球を主体に全てワインドアップで77球を投じた。過去2度の内容を競馬の調教に例え、「初日が一杯、2度目が馬なり」と表現していた右腕。この日に関しては「やや強めってとこですかね。ただ、反応、動きは悪かったです」と評したように、納得がいかない部分もあったという。

 「1クール目に比べてバラつきがあったし、タイミングが合わない球が多かった」。その象徴的なシーンが、福留が左打席に立った直後の初球だった。大先輩の足元近くにそれた“インロー”にブルペンがざわつく。その後は3球続けてストライクを投じるなど、すぐに修正してみせたものの「今日は自分的に納得がいかない部分があった」と振り返る。

 ただ、決して調子が悪いわけではない。キャンプ初日から150キロ超の剛速球を披露し、1クール終了時には「仕上がりが良すぎるぐらい」と明かしていたほど。そして、ブルペン後に行われた重さ3キロのボールを真上に放り投げる体幹トレーニングでは、今オフに取り組んでいたことの成果も表れた。

 一投ごとにボールの滞空時間が計測され、藤浪の最高記録は2・77秒。糸井、マルテらの“怪力自慢”を上回り、この日計測した全選手でトップをマークした。身体能力の高さもあるが、尊敬する武豊がプロデュースするジムで鍛えた体幹、バランスの強化が実を結んでいるからこそのNo.1だ。

 「G1(シーズン)までは、まだ時間がありますし、まずは前哨戦に向けてしっかり仕上げていきたいです」と最後まで競馬に例えた藤浪。オフに取り入れた新たなトレーニングの成果を、今年初の実戦で見せる。

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