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【神機一転】小豆畑真也 “夢と厳しさ”原動力も夢散…今後は黒子に

 2013年 キャンプ休日に藤浪(右)と露天風呂に入りリラックスする小豆畑
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 数多くの選手が今季限りで阪神のユニホームを脱いだ。第2の人生のスタートに向け、次の進路が決定した選手もいれば、未定という選手もいる。それぞれの新しい人生に挑戦する虎戦士の思いを伝える「神機一転」。第2回は小豆畑真也に迫る。

  ◇  ◇

 不思議と表情は晴れ渡っていた。「覚悟していたというか。別に驚きもしなかったし、気持ちが大きく揺れ動くということは全然なかった」。10月30日に戦力外を通告された。頭の片隅にあった「現実」を、小豆畑は潔く受け入れた。

 6年間の在籍で、1軍試合出場なし。甲子園のカクテル光線に照らされ、大歓声を浴びることはかなわなかった。だからこそ、後輩たちへの思いは自然と強くなる。

 「僕の分も『見てきてくれよ』って。変な言い方だけど、もっとお金を稼いで、もっと家族にいい思いさせて、もっといい車に乗って、もっといいご飯を食べて。僕が関わる人みんな、いい思いをしてくれたら」

 藤浪や北條と同じ12年度ドラフトでプロ入り。翌年には同じ捕手の梅野が入団したこともあり、2軍生活が長く続いた。「付いた印象を取るのは大変ですけど、1試合、1球で人生を変えられるというのはずっと思っていたので。少ないチャンスを待ち続けた」。この世界の“夢と厳しさ”が原動力だった。

 今季はファーム日本一を味わい、矢野監督と過ごした。「2軍の立場は自分のことで精いっぱいで『自分が喜んでいないのに、ファンが喜べないでしょ』っていうところが、すごくあったんですけど」。常にファンを思う指揮官のモットーを、新鮮に感じた。

 戦力外通告を受けた日、矢野監督から連絡を受けた。「1年間ありがとう。これからゆっくり考えて。人生はこれから」という旨の内容だった。来季はファームサブマネジャー兼ブルペン捕手として、球団に残る。「自分のできることは、全部やっていこうという気持ち」。かなわなかった夢をチームメートに託し、黒子に徹していく。

 ◆小豆畑 真也(あずはた・しんや)1988年7月22日生まれ、30歳。岐阜県出身。182センチ、79キロ。右投げ右打ち。捕手。長良から国学院大中退、中部学院大、西濃運輸を経て、2012年度ドラフト4位で阪神入団。1軍出場なし。

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