能見、感情出ス 鉄仮面キャラぶち破る!

 「阪神ファン感謝デー」(23日、甲子園球場)

 来年で不惑を迎えるとは思えないほど、新たな試みに貪欲だ。阪神の能見篤史投手(39)が23日、ファン感謝デーのトークコーナーに出演し、来季のマウンドで感情を出すことに意気込んだ。ベテラン左腕が“脱ポーカーフェース”で虎の屋台骨を支えていく。

 寒風吹きすさぶ甲子園。満員のファンが見つめる視線の先には鳥谷や福留、糸井に藤川と、看板選手が顔をそろえた。コーナーの最後、バックスクリーンのモニターから矢野監督のVTRが映し出され、指揮官からの質問が飛び出した。

 「プレー以外で、どう喜ばせてくれますか」

 藤川が回答した後、能見がマイクを握る。「自分は表情を出さないんですけど、来年は少し出そうかな」。マウンド上で喜怒哀楽を封印し“鉄の仮面”をかぶって腕を振る男が、自身の変化に前向きな姿勢を示した。表情豊かになるか、と問われ「豊かにはならないです」と、場内の笑いを誘った。

 21日に行われた球団納会で矢野監督は「5カ条」の所信表明を掲げた。その中の「勝利プラスワン」と「喜怒哀楽」の信念。内面からあふれ出る感情を表現することで、ファンの心を揺さぶる。「感情はなるべく持って投げようと」。指揮官の指針をマウンドで実践していく構えだ。

 クラブハウスへと引き揚げる際、イベントでの発言を改めて尋ねられた能見は「(表情が)出るかな?そういう気持ちを持ってね」と、いたずらっぽく笑った。クールな背番号14から一転、19年度版の“仮面を外した”左腕がプレーと表情で、虎党を沸かせていく。

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