阪神・藤原崇起次期オーナー（６６）が２１日、球団納会に出席し、壇上であいさつした。「勝ちと負けは紙一重」と語り「勝ちを増やすために選手には突き抜けてほしい」とゲキを飛ばした。

　来季、最下位から巻き返していくために－。“突き抜けろ指令”の具体案として「選手個人がしっかりと考えて。個人の長所、短所は自分が一番把握しているでしょうから。このオフでしっかりやってほしい」と来年２月１日のキャンプインまで個人のレベルアップを目指すよう促した。

　さらにキャンプイン後は「ビジネスの世界でもチームワークというのはすごく大事。信頼がなければ強固にならない」と個人の力を結集させ、チーム全体で現状を打破していく必要性を説く。その２ステップを実現するためにも、まずは個の力を鍛えなければ、集合体となるチームの強化はできない。

　また壇上では就任のあいさつも同時に行い、選手、首脳陣、球団職員へ向けて「新しいタイガースのシンボルとなってほしい」と求めた。そのバックアップについても「私たちは全力で手助けをしていきます」と力を込めた藤原次期オーナー。来季、強いタイガースを再構築していくための第一声は、組織をけん引していくトップの言葉だった。