金本阪神 暗黒より暗黒の甲子園ワースト39敗 屈辱まみれ…今季最後の伝統の一戦

 「阪神4-9巨人」(9日、甲子園球場)

 今季最後の伝統の一戦は宿敵・巨人の引き立て役となった。3戦2敗の巨人・メルセデスから猛虎打線は意地を見せて4点を奪取。同点に追いついたが、地力が違った。巨人が3位でのCS進出を決める一方で、阪神はシーズンワーストとなる甲子園39敗目を喫し、借金も同ワーストになることが確定した。

 屈辱が、ただただ上塗りされていく。響いたのは六甲おろしではなく、CS進出を決めた巨人軍の凱歌だ。意地を見せたかった今季最後の伝統の一戦で、返り討ちにあう形での完敗。金本監督も、順位通りの力の差を認めざるを得なかった。

 「まあ、長打とか見ての通り、力の差というのははっきり、特に打力というのはありますね」

 この日許した16安打9得点の中で、明確に示された「差」は、岡本に浴びた100打点のメモリアルアーチを含む2被弾だ。22歳の生え抜きの大砲が4番に座り、流れを変える一発を放つ姿はうらやましい限り。甲子園が本拠地とはいえ、リーグ最少の84本塁打で11戦連続ノーアーチの阪神との大きな違いがそこにある。

 これで今季の甲子園ではシーズンワーストの39敗目。甲子園での借金も「19」となった。過去最多の借金は「17」で、甲子園は10日のDeNA戦が最後となるため、甲子園での最多借金も確定。試合後には、球場を出た坂井オーナーを見たファンが「オーナーいつ辞めるんですか?」とヤジを浴びせたほど、屈辱的な結果だ。

 もちろん、阪神に何も希望が残らなかったわけではない。これまで3戦2敗で24イニング無得点だったメルセデスから、4得点。内野ゴロの間の2点や、六回には島田の二塁打と大山の適時二塁打などで2点を奪った。

 「4点ね、ゲッツー崩れとか、そういうのもちゃんとできていたというか、何とか1点という気持ちが出ていたんでね」と指揮官。選手の意地を称え、この粘りを何としても次につなげたい。来季はもちろん、まずは目の前の一戦だ。

 甲子園最終戦となる10日のDeNA戦に向け、金本監督は「絶対にね、何としてでも勝ちたいですし。選手たちもやっぱり最後、ファンの前でいい試合をしてほしいですね」と力を込めた。本当に、最後の意地を見せるべき一戦。もうこれ以上、甲子園で負けたくはない。ファンのためにも、来季につながる勝利をつかむ。

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