右肘痛を訴えて２４日に出場選手登録を抹消された阪神・藤川球児投手（３８）が２６日、鳴尾浜球場でリハビリを開始した。屋外でボールを投げることはなく、約１時間トレーニング室で汗を流して調整。復活へ向けて１歩ずつ前へ進んでいる。

　シーズンは残り１４試合。ブルペンを支えてきた右腕不在期間の戦力ダウンは計り知れない。そのため、１日でも早い復帰が望まれる。早期復帰へ向けて「最善を尽くしてやります」と藤川。再び戦力となるため、全力で調整を進めていく姿勢を示した。

　今季は開幕からフル回転し、シーズン中盤には勝利の方程式の一角を担うなど５０試合に登板。４勝３敗、２０ホールド、２セーブで防御率２・４５と安定した成績を残していた。矢野２軍監督は「頑張ってくれるでしょう」と今シーズン中の復活を願う。

　最短での復帰は１０月４日のヤクルト戦（甲子園）だ。この日のＤｅＮＡ戦がグラウンドコンディション不良で中止。全日程終了がずれ込むことになり、右腕が早期で復活できた場合にチームの力となれる試合が増えた。

　ＣＳ進出へ勝負どころを迎えている最終盤。「また、頑張ります」。チームのため、ファンのため全身全霊を注ぎリハビリに励む。