なんで甲子園で勝てへんねん 54戦で34敗 金本監督「うーん…どうしたもんかな」

 「阪神1-2巨人」(23日、甲子園球場)

 祈りを込めた声援は失望のため息に変わり、一塁ベンチに注がれる。阪神は九回2死二塁、糸原の打球は一ゴロでゲームセット。18安打13得点の猛打から一夜明け、再三の好機を生かせず8安打1得点で敗戦だ。いくら相手と球場が違うとは言え、あまりの「変貌」に金本監督は首をひねった。

 「うーん…ここに来るとなあ…何回あったんかな?得点圏は?4、5回あったんかな?(報道陣から5回と言われ)5回…何かなあ、ここに来たら変わりますな」

 得点圏に走者を置いた場面は5度。生かせたのは七回だけ。この日は福留が11日の中日戦以来で、糸井も2試合ぶりにスタメン復帰。前日は広島に13得点で快勝し、その勢いのままベストメンバーを組んだ。弾みが付くはずだったが…思うようにあと1本が出ない。

 4度目の得点機となった七回に、ようやく鳥谷が期待に応えて同点打を放ったが、なおも2死一、三塁の勝ち越しの場面で、福留は見逃し三振に倒れた。一気呵成(かせい)といけないもどかしさ。試合後の福留は無言でクラブハウスに戻った。

 「チャンスは、最後もチャンスは作ったりしたけど。うーん…どうしたもんかな」と金本監督。嘆き節は選手への失望を示すものではない。選手の懸命の姿勢が分かっているからこそ、昨日のような打線爆発につながらない結果が、不思議で仕方ない。投打もかみ合ってこない。

 六回2死一、二塁で阿部を迎えたところで「対阿部がもう、青柳は5割ぐらい(試合前まで13打数7安打で・538)打たれてるんじゃないかな」と能見に代えたが先制打を浴びた。同点に追い付いた直後の八回には、藤川が勝ち越しを許してしまった。

 必死の継投も実らず波に乗りきれない。これで今季の甲子園で34敗目。巨人とのゲーム差も2・5に。CS出場へ、24日は絶対に負けられない。

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