植田「悔」 七回決勝エラー

 「広島7-3阪神」(21日、マツダスタジアム)

 確かに難しい打球ではあった。雨にぬれた芝生でスリップし、アンツーカーとの境目でスピードが増したように見えた。それでも捕ってほしかった、せめて前に落としてほしかった-。守備と足で1軍に定着してきた若い阪神・植田だからこそ、痛恨の適時失策が悔やまれる。

 七回、同点に追いつかれなおも2死一、二塁。松山の遊撃正面への強いゴロは、決して処理できない打球ではなかった。だがグラブをはじき、左翼の芝生を転々とする間に二塁走者の丸が一気に生還。これが決勝点となり、4年連続の広島戦負け越しにつながった。

 金本監督は「後ろにそらしてはいけない。同じエラーをするにしても」と言った。植田本人も「何とか前に落とせば1点は入っていなかった」と自らを責めた。この回、ピンチを広げたのは能見が与えた2四球。相手に付け入るスキを与えてはいけない状況で与えてしまうことが最下位にいる理由だ。

 金本監督は今季、広島に勝つために「しっかりした野球を」と指摘していた。そこを見つめ直すことがCS圏内への浮上につながる。

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