福留好走!陽岱鋼の捕球フェイク見破った 主将ノリノリ!打って貴重適時打

 「巨人4-7阪神」(7日、東京ドーム)

 本拠地・甲子園で大暴れする球児たちに負けるわけにはいかなかった。猛虎阪神の主将は福留孝介外野手(41)。全打席出塁の2安打1打点。「点を取られた後にチャンスを作って、なんとか打って、という思いはあった」。打線を引っ張るのは俺だ。

 真っ先に振り返ったのは、五回の第3打席だった。直前に2点差に詰め寄られていた。そんな中、1死から北條が左中間を真っ二つに割る二塁打でチャンスメーク。主将に打順は回った。

 快音が響いたのは、その4球目。119キロのチェンジアップを捉えると適時二塁打に。1点を追加すると、これに糸井も続いた。真ん中に甘く浮いた直球をガツン。中堅を襲った当たりに巨人・陽岱鋼が捕球体勢を整える“フェイク”を入れた。「僕もやるときはやること。判断は難しいものではなかった」。経験値が違う。だまされることなく、一気にホームへ生還した。

 1、2打席目は共に四球で出塁。七回には無死一塁から中前へと運び、チャンスを拡大させた。8月は打率・417と好調。“熱い夏”がその勢いを加速させていた。

 「僕たちも高校野球を経験して、今ここにいる。高校生に負けないように、恥ずかしくないプレーがしたい」

 5日に開幕した高校野球100回大会。積み重ねた歴史の中に、福留が刻んだ1ページもある。満塁本塁打に、2打席連発…。ドラフトで7球団が競合するほどの「高校No.1スラッガー」に登り詰めたのも、甲子園でのプレーがあったからだ。

 敵地・東京ドームに吹かせた熱い風。高校時代の夏、一番の思い出は「最後のゲッツー」と笑った。脳裏をよぎるのは、どんなときも負けた記憶。だからこそ頼れる主将は打線を引っ張っていく。チームの勝利のために-。

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