阪神鉄壁0封リレー!岩崎、桑原、能見、球児、ドリスつないだ ヤクルト山田哲止めた

 「阪神3-1ヤクルト」(5日、京セラドーム大阪)

 阪神が薄氷リードを必死につないだ。岩崎、桑原、能見、藤川、ドリス。5投手による無安打無失点リレー。先発・小野の乱調で傾いた流れを、巧みな継投で引き戻した。OBのバース氏が持つ13試合連続打点のプロ野球記録に、王手をかけていた山田哲を無安打に封じる粘投。リリーフで奪った1勝だ。

 五回、逆転に成功すると、六回から攻めの継投に出た。岩崎が青木に四球を与えると、ベンチは迷わず桑原にスイッチ。前夜、勝ち投手にこそなったが、失点していた右腕が意地を見せる。「抑えるだけ」と山田哲を空振り三振に仕留め、梅野が青木の二盗を阻止し併殺。バレンティンも空振り三振に斬った。

 七回、能見が雄平、川端、西浦を完璧に抑え、この日初めての三者凡退で試合を落ち着かせた。八回は藤川が無安打に。マテオは離脱中で岩崎、高橋聡は一時、再調整期間を過ごした。昨季、無敵を誇った「60試合クインテット」の調子が上向かない中、ベテランが屋台骨を支える。金本監督も頭を下げた。

 「本当にあの2人がいなかったら、どうなっているのかなというチーム状態。連日、いい仕事をしてくれる」

 打者の右左、相性を踏まえる“変動方程式”。出番の見えぬ2人に負担は掛かるが、藤川は「普通でしょう」と意に介さない。「昔も投げる場所は決まっていなかったからね。1人で九回を投げきる方が大変。七、八回を固定する方がよくない」。ウィリアムス、久保田とJFKを形成した、黄金期の記憶がよみがえる。球児、健在-だ。

 試合後。期せずして2人は、同じ言葉で先を見た。「まだまだ、そんなに投げていない。しんどいのはこれからです」。能見が強い口調で前を向けば、藤川も「まだこれから。任された回は最後まで投げる」と気を引き締めた。窮地で頼れる「N」と「F」。経験豊富なベテランが、土壇場の強さを支えている。

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