北條止まらん 10戦連続安打 打率も上昇・376

 「中日7-2阪神」(31日、ナゴヤドーム)

 敗戦の中で、「H」ランプを静かにともした。響いた2度の快音。北條が10試合連続安打で、猛虎打線をもり立てる。「明日は1打席目から安打を打てるようにしたい」。闘志は消さない。終盤に続いた安打を、次戦のスタートダッシュの起爆剤とする。

 まずは1点を追う五回だ。糸原が四球&盗塁でチャンスメークする。無死二塁。クリーンアップへなんとしてもつなぎたかった。追い込まれてからの3球目。遊撃への鋭い打球は、走者こそ進められなかったが内野安打となった。簡単にアウトは奪わせない。まさにしぶとい打撃、執念でつないだ。

 さらには八回。先頭で迎えた第4打席では6球目を、中前へはじき返した。いずれも得点へは結びつかなかった一打だ。だからこそ試合後の北條は、悔しそうに、そっと唇をかんだ。

 6月22日に2度目となる1軍再昇格。その日は無安打に沈んだが、同23日の広島戦から10試合連続安打をマーク。7月17日は快音なしに終わったが、18日・巨人戦からまたも10試合連続安打と爆発中。これで打率も・376に上昇した。もがき続けた2軍再調整の10日間。「1回落ちてしまったけど、すぐ上がれるような結果を出していかないと…」。9打席無安打での降格が、まるでうそのような結果を残し続けている。

 昨季積み上げた自身最長の13試合連続安打更新も視界に捉えているが、いくら快音を奏でてもチームが勝たなければ意味がない。「今日の1打席目、2打席目の内容がよくなかった」。凡打した打席を悔やみ、試合後には真っ先に猛省の言葉が静かにこぼれた。

 それでも試合終盤で見せた修正力は、好調の証しだ。打席に立てば結果を出し続けるだけ。もう立ち止まることはない。

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