飯田、過密日程の救世主や スタミナ自慢左腕にまかせろ「死に物狂いで頑張る」

 ソフトバンクからトレードで加入した阪神・飯田優也投手(27)が28日、兵庫県西宮市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。背番号は「56」。強靱(きょうじん)なスタミナが自慢の左腕は、長期連戦の可能性がある9月以降の戦いでフル回転し、チームに貢献していくことを誓った。

 心機一転。その思いが表情に表れていた。地元・関西のチームで再び野球をする。飯田は「ホークスに入団した頃には、こうやって関西でプレーするとは思ってもいなかった。すごく楽しみだし、頑張ろうと思います」と言葉に力を込めた。

 武器は豊富なスタミナだ。「そこは自信があるので」と力強く言い切る。「必要とされていると思って、意気に感じて心機一転、死に物狂いで一から頑張りたい」。チームとしてはこの上なく頼もしい言葉だ。9、10月はハードな戦いを強いられる。相次ぐ雨天中止によって、9月26日のDeNA戦(甲子園)から10月5日の中日戦(甲子園)までの10連戦が決定している。

 さらに、9月23日の巨人戦(甲子園)が仮に中止となると、予備日の同25日に試合が行われる。この日のヤクルト戦が台風の影響で中止となったことも含めると、9月24日から10月7日までの14連戦が組まれる可能性もある。

 投手陣にかかる負担は大きい。そこで「体力とかケガに強い自信がある。普通に投げられさえすれば、いけるかなと思います」と話す飯田の存在だ。育成からのたたき上げ左腕が、強靱な肉体でチームを支えてみせる。

 自身と同じようなタイプのタフネス左腕に憧れを抱いている。「現役の選手じゃないんですけど、ホークス、タイガースのOBでもある下柳さんと機会があればお話をしてみたい」。その理由は、達川ヘッドコーチ、藤本打撃コーチら昔の下柳剛氏を知るソフトバンク首脳陣から「似ている」とよく言われていたからだという。

 若き日の下柳氏は剛球を投げる一方で制球が不安定だった。だが、毎日のように打撃投手を務めるなど猛練習を重ね、一線級の投手へと成長していった。飯田も「試合前も投げてそのまま試合も投げるような練習をして投球術をつかんだ」と伝え聞いている。大先輩を目指して、鍛錬を重ねていく。

 金本監督は「(先発、中継ぎ)両方できるらしいからね。もともと素材はいいと思うからね。期待はしてますよ」と話す。飛躍のチャンスを「『ここしかない』と思っている」と意気込んだ飯田が、チームに新たな風を吹かせる。

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