大雨で開始見合わせの甲子園 阪神園芸の登場に拍手

グラウンド整備する球場関係者=甲子園(撮影・山口登)
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 「阪神-広島」(26日、甲子園球場)

 試合開始前に突然降り出したスコールのような大雨によってプレーボールを待たされた観客が、甲子園のグラウンドを管理する阪神園芸の登場に拍手を送り、職人技に見とれた。

 スコールのような大雨は甲子園の黒土を瞬く間に濡らし、水がたっぷりと浮いた状態に。しかし、およそ30分後に雨がやむと、黒土はすっかり水を吸い込み、甲子園名物の水はけのよさを証明する形に。

 その後、グラウンド整備のために、阪神園芸の職員が出てくると、観客からは拍手がわき起こり、スタンドには「職人技」と染め抜かれたタオルを掲げるファンの姿も。阪神ファンのみならず、春、夏の高校野球でもグラウンドをベストな状態に維持する阪神園芸の存在は広く知られている。

 残った水分を取り除き、土を入れるなどの整備が実施されている間、球場のビジョンでは阪神のファインプレー映像が流されていたが、観客はグラウンド上で手際よく、着々と進められたもうひとつの職人技にも釘付けになっていた。

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