藤浪、2年ぶり鯉倒星へ「大胆に力勝負」

 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が23日、甲子園での1軍の投手指名練習に合流し、後半戦初登板となる26日・広島戦(甲子園)に向けて調整した。同戦は16年9月以来、白星をつかめていないが、強力鯉打線に力勝負を挑み、チームの、そして自身の巻き返しへ勢いを付ける快投を目指す。

 強い日差しが照りつける中、終始引き締まった表情で汗を流した。投手指名練習に参加し、ランニングやキャッチボール、フィールディングなどで調整した藤浪。26日・広島戦への意気込みが顔色から感じ取れた。

 「セ・リーグで一番強いチームなので、自分のボールをしっかり投げることができればいい。警戒すればするほど自分の首を絞めることになると思うので、基本的には大胆に。力勝負できればと思います」

 託された首位・広島戦でのマウンド。2位・巨人に3連勝するなど勢いに乗る強力鯉打線を聖地で迎え撃つ。14年には9試合に登板して6勝1敗とキラーぶりを発揮した右腕。だが翌年から苦戦し、16年9月22日以降は勝利から遠ざかる。2年ぶりの広島戦勝利へ。最大の武器である150キロ超の直球を軸に立ち向かう覚悟だ。

 状態は上向きだ。前回19日のウエスタン・ソフトバンク戦では4回を2安打無失点と好投。「いい形、バランスで投げられた。個人的に充実した投球だったと思います」と手応えをつかみ取った。

 チーム打率・261で414得点はリーグトップの広島。香田投手コーチは「広島打線にとって強いボール、力で押し切るのは当然必要。長いイニングもそうでしょうけど、最初からいけるところまでどんどん飛ばしていってもらって。リリーフの力も付いてきた。いけるところまで先発がいく」と初回から全力で挑むことを促した。

 疲労が蓄積しやすい夏場。それだけに救援陣に負担をかけたくないという意識もある。「基本的に長いイニングというのは目標に、毎回マウンドに上がっている」と藤浪。チームだけでなく、個人としても巻き返しを狙う後半戦。鯉封じで3勝目をつかみ取る。

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