阪神に豪雨の試練 魔の9月に20連戦も 連日の雨天中止…7日、8日も雨予報

 天候不良のため、試合中止となった甲子園球場
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 甲子園でのDeNA戦が降雨中止となった阪神が、9月に「魔の20連戦」を戦う可能性が6日、出てきた。まだ日程に組み込まれていない試合が6試合あり、それが9月18日から28日までの試合のない6日間に組み込まれれば、11日の中日戦から30日の中日戦まで20連戦となる。実現となった場合、シーズン終盤に過酷な戦いを強いられることになる。

 記録的大雨の影響は、今後の日程にも大きく及んでくる。この日のDeNA戦は、降雨のため正午に早々と中止が決定。金本監督は「しょうがないです、はい」と話したが、2日連続の中止で、日程未発表の試合はこれで6試合になった。これを9月の日程に当てはめると、「魔の20連戦」となる可能性が出てきたのだ。

 9月の日程でその対象となり得るのは、11日から30日までの20日間。降雨中止で未消化の7試合のうち、5月13日に中止となった広島戦は21日に入った。現時点で空白なのは18、20、そして25から28日までの計6日。そこに残りの6試合を組まれた場合、20連戦が完成してしまう。

 金本監督は9月の大型連戦の可能性に関して問われると「まあね、どうなるか、連盟がどこに入れるか分からないけど。幅広く入れてほしいけどな、こっちは」と苦笑い。もちろん、10月に試合が組み込まれることも考えられるが、今後も天候不良などで中止となる試合が増える可能性はある。

 実際に6日の段階では、7日も8日も雨予報となっている。90年以降での阪神の雨天中止は、甲子園では3試合連続、甲子園に限らなければ4試合連続が最長となっている。7日と8日も仮に中止となれば、未消化の試合が増えるばかりか、本拠地での雨天中止の連続記録を更新する可能性すら出てきた。

 阪神では過去、東日本大震災の影響で開幕が遅れた11年に、最長となる13連戦を消化した。仮に20連戦となれば史上最大の連戦。ただの絵空事ではなく、球団側もその可能性を想定している。

 ある球団幹部は「20連戦に耐えられる体は作ってきましたから」と、すでに20連戦の可能性を覚悟。昨秋のハードな安芸キャンプから、オフ、春のキャンプを通じて選手個々の肉体面の強化に手応えを感じているが…。いずれにしても、仮に現実のものとなれば、想像を絶する過酷な戦いとなることは間違いない。

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