金本阪神、最下位転落 先発打てん…継投苦…悪循環で広島に連敗

 「阪神3-11広島」(23日、甲子園球場)

 阪神が1分けを挟んで今季3度目の4連敗。借金は今季最多の「5」となり、ヤクルトと同率ながら今季初の最下位へと転落した。降雨のため試合開始は1時間13分遅れ。降雨の中、詰め掛けた今季最多4万6762人の観衆の前で、打線は広島の先発・野村を打ち崩せず、投手陣は2桁失点を喫した。

 雨上がりの甲子園に、勝利の黄色い花は開かない。かけられたのは4本の赤いアーチ。甲子園で躍動されたところにむなしさが残る。8点差の惨敗で、ヤクルトと並んで同率の最下位に転落。金本監督の口調も重かった。

 「それ(主導権)が握れないよね、まだ。そうできるようにやっていくしかない」

 七回の3点を粘りと言えば聞こえはいいが、後手に回る展開があまりに厳しい。前日は大瀬良に7回無失点の投球をされ、この日は野村に5回2/3を無失点に抑え込まれた。先発を攻略できない状況で先制され、必然的に追う展開となる。結果的に継投に苦しみ、追加点を与えて反撃及ばずの悪い流れが続く。

 「今は(中継ぎが)おらんからね。ドリス、マテオというのがいないから」と金本監督。劣勢で勝ちパターンの投手を起用できないのは当然で、その上でコマが足りない現状。3点を追う展開となり、五回の攻撃で岩貞に代打を送ると、六回に登板した2番手の守屋が3失点で、九回の福永は4点を奪われた。投打がかみ合わない。

 24日にはドリスを昇格させるため、多少は継投に幅ができるものの、まずは相手の先発を打ち崩す攻撃が必要不可欠となる。停滞ムードを吹き飛ばすには打線の爆発が欠かせない。ファンの声援にも何とか応えたい。

 「いつも、満員であろうが(そうでなくても)ファンはファンだから。来てくれるお客さんに対しては常に見せないといけないんだからね、そういうプレーを」

 この日は降雨の影響で、試合は1時間13分遅れてのスタート。雨に打たれながらも試合を楽しみに待ち、今季最多の4万6762人の観衆が甲子園につめかけたが…。期待を裏切る敗戦で今季ワースト更新の借金「5」。まずは24日、甲子園での3連戦3連敗だけは意地でも阻止するしかない。

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