糸原「後ろにつないで」反撃の弾丸1号2ラン! 金本監督は評価「彼のよさ」
「阪神3-5広島」(22日、甲子園球場)
逆風を切り裂き、弾丸ライナーが右翼スタンドに突き刺さった。阪神・糸原が八回に今季1号2ラン。2017年7月9日・巨人戦(甲子園)以来の通算2本目だ。秘めたパワーを見せつけた。
2死一塁。「後ろにつないで、プレッシャーを与えられたら」とミートを心掛けた。その結果、少し内に入ってきたスライダーを捉え、反撃ののろしとなる一発が生まれた。
三回の第2打席では2死一塁から中前打でチャンスを拡大。六回の第3打席は四球を選び、3出塁にマルチ安打で元気いっぱいぶりをアピールした。
今年の沖縄・宜野座キャンプ。DeNAとの練習試合で右翼に豪快な一発を放った。試合後、金本監督から「小サリオ」と命名された。キャンプで規格外のパワーを見せつけていたロサリオに引っ掛け、指揮官はパンチ力を称賛した。
キャンプで下半身主導の打撃を会得し、そのままオープン戦、シーズンと結果を残し続けている。金本監督は「どうしてもセンター方向のヒットが多かったけど、ああやって強い打球で引っ張れるのが彼のよさだからね」とうなずく。らしさ十分の打撃を評価した。
ここまで全試合に出場。当然疲れもあるが「やることは一緒なんで。毎試合、自分の仕事をするだけです」と表情を引き締めた。意外性というには失礼な豪快な一撃。糸原が歩みを止めることはない。