馬場、不敗神話で初星だ 雨天中止翌戦8戦全勝 スライド登板へ「気持ち切らさず」

 20日に予定されていた阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(23)=仙台大=のプロ初登板初先発が雨で流れ、21日のオリックス戦(甲子園)にスライド登板する。デビュー戦はお預けとなったが、今季の阪神は雨天中止翌試合全勝。好データを追い風に、1959年の村山実以来となる、甲子園での新人右腕プロ初登板初先発初勝利を狙う。

 午後1時30分に「天候不良およびグラウンドコンディション不良」のため中止発表。この日に向けて好調を維持してきた馬場だが、緊張の糸はいい状態で張り詰めたままだ。「そのまま気持ちを切らさずに、あしたに臨みたいと思います」と意気込んだ。

 スライド登板の調整は難しいとされる。それでも、「まずは一人一人、目の前の打者に向かって自分の力を出し、キャッチャーミットめがけて投げることが大事」と意に介すことはなかった。余計な雑念を排除し、マウンド上でベストを尽くす考えだ。

 データもドラ1右腕の味方をする。今季、ここまで雨天中止の翌試合は8戦全勝と無類の強さを誇っている。この日の中止が暗示しているものは何か-。勝利の女神が、背番号18を後押ししているのかもしれない。

 金本監督は「いいものをいっぱい出してほしいね。結果も大事だけど、ボールのキレとか。そういうのを見せてほしい。躍動感とかね」と期待を寄せる。結果だけではなく、今後につながる球を、思い切りのいい投球を、指揮官は見たい。

 ドラフト2位の高橋遥(亜大)と同様に大きな親心で温かく見守る。「いいボールをストライクゾーンにどんどん投げ込んでいけばいいんじゃないかな。デビューだからね」。打線の援護も欲しいところだが、「それもあるけど。馬場はそんなことよりも自分のボールがどれだけ投げられるかということに集中してると思うしね。いいボールをどんどん、ストライクゾーンにね。それで十分です」。将来の可能性を、マウンドで示すことを願っている。

 この日は甲子園で、ブルペン投球などで汗を流した馬場。「余計なことを考えずに、そこが一番大事」。村山実以来となる新人右腕の甲子園初登板初先発初勝利へ、堂々と相手打線に立ち向かっていく。

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