メッセンジャー、悔投3敗目 粘投も5年ぶり2度目の連弾…
「交流戦、阪神2-3オリックス」(5日、甲子園球場)
小雨に打たれながら白球がスタンドに到達すると思わず首をひねった。5回を投げ2被弾を含む7安打3失点で降板した阪神・メッセンジャー。痛恨の2者連続アーチを浴びて、白星がスルリと逃げた。
「球数とかは全然関係なかった」
悔しさがにじむのは逆転した直後の五回だ。1死走者なしから吉田正にフォークを投じて体勢を崩したが、右中間へ同点ソロを運ばれた。これ以上追加点を与えたくない場面で、続くマレーロにも左翼席へ勝ち越しとなるソロを被弾。13年8月20日のDeNA戦以来、5年ぶり2度目となる2者連続本塁打を浴びた。
打席で粘り強さを発揮したオリックス打線を前に徐々に制球が乱れた。37球を投じた初回。安打と四球で2死一、二塁のピンチを招いた。迎えた小谷野を2球で追い込んだが、厳しいコースをファウルにされ、カウント2-2からの7球目の内角高めに甘く入った直球を左翼線へ運ばれて先制点を許した。
5回を投げ終え、球数は104球。五回に打席を迎えた場面で代打が告げられた。長いイニングを投げることを最重要課題としていただけに「もちろん腹が立ちます」と、役割を果たせなかった自らを叱責(しっせき)した。
無念の3敗目を冷静に受け止めた右腕。気持ちを切り替え、次戦で気持ちを晴らす。