望月、27日G倒“秘密兵器” 最速158キロ右腕プロ初先発へ

 阪神の望月惇志投手(20)が27日・巨人戦(甲子園)で、プロ初先発する可能性が高まっていることが14日、分かった。最速158キロの高卒3年目右腕。昨年12月に腰部ヘルニア手術を受けたが、すでに回復し2軍から昇格推薦された。20日のファーム交流戦・巨人戦(淡路)に登板し、問題がなければ中6日でG戦マウンドに上がる見込みだ。

 金本監督が期待を寄せ続けてきた“秘密兵器”の1軍昇格が間近に迫っている。3年目の望月について、指揮官は「次の2軍戦の結果次第では、あると思うよ」と言及。20日の2軍交流戦・巨人戦に先発し、内容、結果ともに問題がなければ、中6日で27日の巨人戦に先発するプランだ。

 望月は横浜創学館から、15年度ドラフト4位で入団。福原(現2軍投手コーチ)の引退試合だった1年目の16年10月1日・巨人戦で初登板した。九回の1イニングを1安打無失点。対戦した亀井に「これから脅威だ」と言わしめた逸材だ。昨年12月に腰部ヘルニアの手術を受け、3年目シーズンに備えた。

 患部も癒え、3月29日のプロアマ交流戦・近大戦(鳴尾浜)で実戦復帰。3者連続三振だけではなく、最速154キロの直球で圧倒した。ここまでウエスタン5試合に登板。防御率0・95と安定した成績を残す。前回9日のウエスタン・オリックス戦(舞洲)では、術後最長となる8回を投げ10安打2失点。2軍から昇格推薦を受けた。指揮官は言う。

 「前の2軍戦で158キロか。トラックマン(の計測)では155キロだったらしいけどね。八回にも150キロを出していたらしい。楽しみやね」。順当なら27日・巨人戦の先発が有力。2年ぶり2度目の登板が、再び伝統の一戦になるのも、何かの運命だろうか。

 19歳の才木も先発デビュー間近で、22歳の高橋遥はプロ初登板で初勝利。将来有望なローテ候補生が、続々と頭角を現し始めている。「若い投手たちが、刺激し合ってくれたら、いいね」とは金本監督。同年代でのライバル関係が、成長の支えにもなるはずだ。投手王国の構築に向け、若返り始めた先発投手陣。20歳の新星が競争をさらに激しくする。

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