阪神、今季初の4連敗で借金生活へ 3連続押し出しで自滅 小野が今季初黒星

 「広島6-1阪神」(12日、マツダスタジアム)

 阪神が広島に連敗し、今季初の4連敗を喫した。先発の小野が6回0/3を7安打4失点で今季初黒星。昨年から続いていた自身の連勝が5で止まった。

 二回、小野が1死満塁のピンチを招くと、投手の大瀬良に右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びた。フルカウントから直球が高めに浮いた。

 先制点こそ失ったものの、二回以降は毎回のように走者を置きながら粘りの投球。野手の反撃を待ったが、広島の先発・大瀬良の前に、なかなかホームが遠かった。

 金本監督は連敗中のこの日、大幅にオーダーを変更。開幕33試合目にして初めて、不動だった4番・ロサリオの打順を「5番・一塁」に下げた。また、昇格したばかりの板山を「6番・二塁」で起用するテコ入れを図った。その板山が五回、左翼越えにプロ初の本塁打で1点差に迫ったが、反撃はここまでだった。

 続く七回、小野が無死一、二塁を招くと、ベンチは2番手・マテオにスイッチ。だが、これが裏目となり、3つの押し出しを含む4四球と制球が定まらず、この回4点を失って試合が決まった。

 これで再び借金生活に転落。マツダスタジアムでは2016年4月以降、9カード連続で勝ち越しがない。

 13日の第3戦は岩貞が先発予定。前回4月30日の対戦では6回7安打2失点で、勝敗は付かなかったが、チームを勝利に導いている。対広島戦初勝利を狙う左腕で、まずは連敗を止めたいところだ。

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